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タカネトンボ

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タカネトンボ
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タカネトンボ(高嶺蜻蛉、学名:Somatochlora uchidai)は エゾトンボ科トンボの一種。国内では北海道、本州、四国、九州に産する。和名は高嶺であるが、必ずしも高標高地でなければ見られないわけではなく、むしろエゾトンボの仲間では最も普通に見られる種である。

概要 タカネトンボ, 分類 ...
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形態

成虫は体長52~62mm程の細身のトンボで、体型はヤンマ科に近い。複眼は鮮やかな金緑色に輝き、胸部も金属光沢を帯びた緑色である。同様の特徴を持つ良く似た種類にエゾトンボハネビロエゾトンボなどがある。

幼虫アカネ属のヤゴをひと回り大きくしたような体型で、背棘、側棘ともたいへん鋭い。

生態

成虫は6月上旬頃から羽化が始まり、10月下旬頃まで見られる。薄暗い環境を好み、丘陵地から低山地にかけての、周囲を樹林に囲まれた閉鎖的で小規模ななどに多い。ルリボシヤンマオオルリボシヤンマとよく混生する。羽化後は水域から少し離れた樹林で摂食活動を行う。ヤンマのように、あまり止まることなく飛び続けていることが多い。成熟した雄は縄張りを持ち、時折ホバリングをしながら水域の周囲を旋回する。暗い場所に向かって行く習性があり、しばしば窓を開放したままの民家に侵入することがある。

未熟なうちは雌雄とも腹部は鈍い金緑色をしており、複眼は小豆色、胸部背面の黄色の斑紋が目立つ。成熟するにつれ腹部は黒味を帯びるようになり、複眼は濃い金緑色に輝き、胸部背面の黄色の斑紋は目立たなくなる。

産卵は雌が単独で行う打水産卵である。幼虫は成長が遅く、成虫になるまで2年以上を要する。

近縁種

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