テンプルモア男爵

テンプルモア男爵（英: Baron Templemore）は、イギリスの男爵、貴族。連合王国貴族爵位。1831年にアーサー・チチェスター（英語版）が叙されたことに始まる。1975年以降、ドニゴール侯爵の従属爵位となっている^[1]。

テンプルモア男爵 Baron Templemore
紋章記述 Arms: Quarterly 1st & 4th, Chequy Or and Gules (for Chichester); 2nd & 3rd, Azure, fretty Argent (for Etchingham). Crest: A Heron wings expanded proper, holding in the beak an Eeel Argent. Supporters: Dexter: A Wolf Gules ducally gorged with a Line reflexed over the back Or. Sinister: An Heraldic Tiger Sable, ducally crowned Or.
創設時期	1831年9月10日
創設者	ウィリアム4世
貴族	連合王国貴族
初代	初代男爵アーサー・チチェスター（英語版）
現所有者	8代ドニゴール侯爵パトリック・チチェスター（英語版）
推定相続人	ベルファスト伯ジェイムズ・チチェスター
相続資格	初代男爵の嫡出直系男子
現況	存続
モットー	名誉は求めぬ者にこそ付き従う (INVICTUM SEQUITUR HONOR)
1975年以降、ドニゴール侯爵の従属爵位。

歴史

ホイッグ党の政治家アーサー・チチェスター（英語版）(1797-1837)は、1831年9月10日に連合王国貴族としてドニゴール県テンプルモアのテンプルモア男爵(Baron Templemore, of Templemore in the County of Donegal)に叙された^[1][2][3]。

なお、初代男爵は初代ドニゴール侯爵アーサー・チチェスター(1739-1799)の三男にあたるスペンサー・スタンリー・チチェスター卿(1775–1819)の息子であったため、ドニゴール侯爵位の潜在的な継承権者であった^[1]。

2代男爵ハリー(1821-1906)はウェックスフォード県副統監や同県治安判事を務めた^[4]。

その孫にあたる4代男爵アーサー(1880-1953)は保守党の政治家として活動して、貴族院与党院内幹事（英語版）、侍従たる議員（英語版）及び国王親衛隊隊長職を歴任した^[1][5][6]。

彼の長男にあたる5代男爵ダーモット(1916-2007)は爵位を継承して貴族院に列したのち、1975年に本家筋の第6代ドニゴール侯爵エドワード・チチェスター（英語版）が男子なく死去したため、ドニゴール侯爵位を相続した^[1]。

その結果、テンプルモア男爵は侯爵位の従属爵位となって現在に至っている^[1]。(→以降の歴史はドニゴール侯爵を参照)

テンプルモア男爵（1831年）

• 初代テンプルモア男爵アーサー・チチェスター（英語版） （1797 – 1837）
• 第2代テンプルモア男爵ハリー・スペンサー・チチェスター （1821 – 1906）
• 第3代テンプルモア男爵アーサー・ヘンリー・チチェスター （1854 – 1924）
• 第4代テンプルモア男爵アーサー・クロード・スペンサー・チチェスター（英語版） （1880 – 1953）
• 第5代テンプルモア男爵（第7代ドニゴール侯爵）ダーモット・リチャード・クロード・チチェスター （1916–2007）（1975年にドニゴール侯爵位を承継）

以降の歴代当主は、ドニゴール侯爵を参照。