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デスモグレイン1
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デスモグレイン1(英:desmoglein-1、英語発音はデズモグライン ワン)は、細胞接着装置の1つである接着斑(デスモソーム)の細胞接着分子で、カルシウム結合性の膜貫通タンパク質(transmembrane protein)である。ヒト遺伝子は、DSG1[5][6]。
カドヘリン様配列があるので、接着斑カドヘリン(desmosomal cadherins)とも呼ばれ、カドヘリンファミリーの糖タンパク質である。4つのアイソフォーム・デスモグレイン1、デスモグレイン2、デスモグレイン3、デスモグレイン4があり、対応する4つの遺伝子は18番染色体にある。主に表皮を材料に研究されているが、小腸、乳腺、気管、膀胱、肝臓、心臓、胸腺などの臓器にも存在する。
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デスモグレイン1の別名
DG1; DSG1; cadherin family member 4; desmoglein-1; desmosomal glycoprotein 1; pemphigus foliaceus antigen
発見
→詳細は「デスモグレイン」を参照
相互作用
デスモグレイン1は、細胞外でデスモグレインと同親性結合(ホモフィリック結合、homophilic adhesion)し、細胞内でプラコグロビン(plakoglobin)、plakophilin-3[7]、plakophilin-2[8] と結合、および receptor-type tyrosine-protein phosphatase T(PTPrho)[9]と相互作用する。
機能と構造
→詳細は「デスモグレイン」を参照
デスモグレイン1の機能は、図1に示すように、カルシウム依存性の「細胞-細胞接着」を担う同親性結合(ホモフィリック結合、homophilic adhesion)の細胞接着分子として、接着斑(デスモソーム)の細胞接着と接着斑の構築・維持に機能している。
構造は、図2に示す。
デスモグレイン1は、SDS電気泳動で160 kDa(150 kDa)の糖タンパク質とされているが、cDNAの塩基配列から推定されたデスモグレインのアイソフォームの1つ・「デスモグレイン1」のアミノ酸残基数は、959個である。対応分子量は102 kDaで、160 kDa(150 kDa)との差分は糖鎖とSDS電気泳動の特性である(ある種のタンパク質はSDS電気泳動で分子量値がズレる)。細部内ドメインにプラコグロビン(plakoglobin)とプラコフィリン(plakophilin)結合部位がある。
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疾患
デスモグレイン1の異常は接着斑の異常、つまり、上皮組織の異常になる。デスモグレイン 1の変異または自己抗体が原因のヒト皮膚病を以下に示す。
出典
参考文献
関連英文論文
関連項目
外部リンク
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