トップQs
タイムライン
チャット
視点

デミヤノフ転位

ウィキペディアから

Remove ads

デミヤノフ転位 (Demjanov rearrangement) とは、有機化学における人名反応のひとつで、アミノ基を持つシクロブタン亜硝酸を作用させると、環が拡大、または縮小したアルコールが生成物として現れる反応。1903年に、ニコライ・Y・デミヤノフが最初の報告を行なった[1][2][3]ワーグナー・メーヤワイン転位の一種。

環拡大

アミノメチルシクロブタンからは、シクロブチルメタノールと、環が拡大したシクロペンタノールが生成する。アミノ基亜硝酸によりジアゾニウムとなり、窒素が脱離して生じるカルベニウムイオン(カルボカチオン)に直接水が反応するとシクロブチルメタノールとなる。カルベニウムイオンからメチレン基の 1,2-転位が起こった後に水と反応するとシクロペンタノールとなる。

デミヤノフ反応・環拡大
デミヤノフ反応・環拡大

環縮小

アミノシクロブタンからは、シクロブタノールと、環が縮小したシクロプロピルメタノールが生成する。亜硝酸の作用で発生するカルベニウムイオンからメチレン基の 1,2-転位が起こった後に水と反応するとシクロプロピルメタノールとなる。

cyclo-C4H7NH2 + HNO2 → [cyclo-C4H7+] → cyclo-C4H7OH + cyclo-C3H5CH2OH

参考文献

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads