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トマト黄化葉巻ウイルス
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トマト黄化葉巻ウイルス(トマトおうかはまきウイルス、Tomato Yellow Leaf Curl Virus:TYLCV)は、ジェミニウイルス科ベゴモウイルス属に属するウイルスの一種[1]。トマト黄化葉巻病(tomato yellow leaf curl disease:TYLCD)を生じさせる病原ウイルスの一種である[2]。
なお、TYLCVはしばしば土着種等を含むTYLCV様ウイルスの総称を指すことがあり、TYLCDもTYLCV様ウイルスなどが感染してトマトに発生する病気の総称と定義されることがある[2][注釈 1]。
系統
種としてのTYLCVには、イスラエル系統(TYLCV-IL)、イスラエルマイルド系統(TYLCV-Mld)、イラン系統(TYLCV-IR)、ゲジラ系統 (TYLCV-Gez)、オマーン系統(TYLCV-OM)の5系統がある[2][3]。
伝染様式
シルバーリーフコナジラミによる循環型の永続伝搬がみられる[4]。これらの成虫や幼虫が罹患植物を吸汁する際にウイルスを体内に取り込むことで伝搬能力を持つようになる[4]。経卵伝染の報告もあるが、日本では確認されていない[4]。また、接ぎ木により感染するが、種子伝染や土壌伝染はしないとされる[4]。
宿主範囲
TYLCVが自然感染する作物は少なく、経済作物ではトマト、タバコ、トルコギキョウ、ヒャクニチソウの4種に感染し発病することが知られている[4]。インゲンマメやヒラマメにも感染するが病徴を現わさない[4]。雑草では、ウシハコベ、エノキグサ、ノゲシに感染することが確認されている[4]。また、接種によりシロバナチョウセンアサガオに感染することも明らかになっている[4]。
植物の病害
脚注
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