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トヨタ自動車のエンブレム

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トヨタ自動車のエンブレムでは、トヨタ自動車が歴史的に使用してきた商標・車両用エンブレム・コーポレートアイデンティティ(CI)・販売チャネル別エンブレムなどの体系について述べる。

トヨタの歴代エンブレムは、「企業ロゴとしてのCI」「車種や販売チャネルを示すシンボル」「動力システム(ハイブリッド)の種類を示すバッジ」など多層的な体系を持ち、特に1989年以降は「3つの楕円」CIが世界的に普及した[1]

歴史

初期(1930年代〜1950年代)

  • ロゴタイプ(TOYOTA文字)のみを装着。
  • 1950年代以降、セダンや小型車の普及に伴い、T字型の簡易エンブレムが併用される。

1960〜1980年代:販売チャネル制度と専用エンブレム

1960年代に「販売チャネル制度」が制度化し、トヨタ店・トヨペット店・カローラ店に分割された。後年ネッツ店(2004年)が加わり、各チャネルごとに独自のチャンネルエンブレムが使用された[1]

  • トヨタ店:Tマーク → のち楕円CIへ
  • トヨペット店:ペットマーク(緑色の葉を象った図形)
  • カローラ店:Cマーク(三つ葉型の図形)
  • ネッツ店(2004年〜):Nマーク(青色系のCI)

これらは2020年の「全車種併売化」まで長く併用された。

1989年のコーポレートCI(「3つの楕円」)

1989年、トヨタは新たなコーポレートシンボルとしてThree-Oval Mark(3つの楕円)を採用した。初採用車はUCF-10初代セルシオであり、以後ほぼ全世界のトヨタ車に展開された[1]

シンボルの意味(トヨタ公式説明)

  • 内側の2つの楕円:顧客とトヨタの心の結びつき
  • 大外の楕円:世界に広がるトヨタの技術と未来

楕円エンブレムの変遷(1989〜2020年代)

さらに見る 時期, 特徴 ...

2022年以降の新型車では、楕円CIの省略(TOYOTA文字ロゴのみ) という新潮流も見られる。

ハイブリッド関連バッジ

トヨタはハイブリッド車の普及に伴い、HVシステムの識別バッジを複数使用してきた。

Hybrid Synergy Drive(HSD)バッジ(2003〜)

HEVバッジ(2020年代〜)

  • 「HEV」文字を用いた最新世代の識別バッジ。
  • ディーラー情報によると、正式呼称は「Beyond Zeroエンブレム」 と案内されている[2]
  • トヨタのゼロ・エミッション戦略「BEYOND ZERO」を象徴。
  • デザインはより薄く、エッジ処理が明瞭。

販売チャネル・車種別エンブレム

チャネル制度(〜2020年)では、車種は基本的に特定系列でのみ販売され、車両に対応するチャンネルエンブレムが装着されていた[1]

系列とエンブレム

さらに見る 系列, 主なエンブレム ...

車種別一覧(主要例)

トヨタ店

  • クラウン(全世代)
  • ソアラ
  • センチュリー
  • マークX Zio
  • ブレイド(併売あり)

トヨペット店

  • マークII/チェイサー/クレスタ
  • コロナ
  • ハリアー(初代〜2代)
  • プログレ/ブレビス

カローラ店

  • カローラ/スプリンター系列
  • パッソ
  • ルミオン
  • アクア

ネッツ店

  • ヴィッツ
  • ヴォクシー
  • 86(専売期間あり)
  • オーリス
  • RAV4(2005–2016)
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チャンネル制度の終焉とエンブレム統一(2020年〜)

2020年5月の「全国全車種併売化」により、販売チャネル制度は実質的に廃止された[3]

以後の特徴:

  • チャンネルエンブレムは全面廃止
  • フロント・リアは「楕円CI」または「TOYOTAロゴ」で統一。
  • HEV・EV バッジは車種横断で統一規格に。
  • 2022年頃からエンブレムの薄型化・小型化が急速に進行。

画像(Wikimedia Commons)

以下のカテゴリに、多数の公式/フリー画像が存在する。

脚注

関連項目

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