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トレント川

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トレント川
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トレント川(トレントがわ、River Trent)は、イギリスイングランド中部の河川。イギリスで3番目に長い河川であり、総延長は298km[1]

概要 トレント川 River Trent, 延長 ...

流路

ウェスト・ミッドランズにあるペナイン山脈南西部、スタッフォードシャービダルフ・ムーア英語版を源流とする。ストーク=オン=トレントを通過した後、南東、北東へと円弧を描くように流れる。途中でダーウェント川英語版ソアー川英語版などの支流を合わせながらダービーシャー南端、ノッティンガムシャーを経由したのち、下流部はヨークシャー・アンド・ザ・ハンバーにてウーズ川英語版と合流し、ハンバー川と呼ばれる三角江になる[1]。ハンバー川は東に流れ、キングストン・アポン・ハルを経由して最後は北海に注ぐ[2][3]

流域

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1766年のトレント・アンド・マージー運河の計画書。右側の青で示された河川がトレント川で、中央下部から左側へ赤で示されているのが運河。ダービーシャーからスタッフォードシャーチェシャーを経てマージー川に至る。左上に入江状に書かれているのがマージー川で、流域にリバプールマンチェスターといった地名が見える。

イングランド中央部の炭田地帯・工業地帯を流れる重要な河川である。上流部のストーク=オン=トレントを中心とする地域は陶磁器をはじめ窯業が盛んで、中流部には工業都市のダービーノッティンガムが栄える。またレスターも支流のソアー川英語版を介して近い位置にある[2][4]。流域には多くの発電所も設けられている。1960年代にはバートン・アポン・トレント英語版下流に8つの発電所が設けられ、コタム発電所英語版は当時ヨーロッパ最大の200万kWの発電量を誇った[3]

上流からアルルーワス英語版付近までは狭い谷を流れるが、それより下流域は幅広い氾濫原となっている。ニューアーク=オン=トレントより下流は平野となり、市場園芸が盛んな農業地帯となる。ニューアーク付近から海面までの落差が非常に小さいため、感潮区間が河口から約85kmまで達する感潮河川である。そのためニューアークの近くまで潮汐の影響を受けることがあり(海嘯)、ゲインズバラ英語版より下流には高い防潮堤が設置されている[2][3][5]

古くから運河が発達しており、トレント・アンド・マージー運河英語版はじめ、多くの運河が開削されている。これら運河やテイム川英語版などの支流を通じ、テムズ川セヴァーン川マージー川、またバーミンガムなどの諸都市と結ばれている。水上交通も盛んであり、ソーレー英語版まで遡航が可能。120t以下の船舶であればノッティンガムまで航行が可能である[2][5]

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主な支流

河川名の由来

脚注

関連項目

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