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トレーシングペーパー
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トレーシングペーパー(英語: tracing paper)は、透かして複写(トレースまたはトレスと言う)するための薄い半透明の紙。透写紙(とうしゃし)とも。同様の半透明の紙に硫酸紙(りゅうさんし)、パラフィン紙、グラシン紙などがあり、製法にもよるが丈夫で耐水性・耐油性があるため、食品のクッキングシートや書物の表紙を包装するブックカバー、薬包紙などに用いられる。
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「ペーパー」とは言われるが、再生紙にはできないため、古紙回収に入れてはならない。
製法
要約
視点
紙は一般的にはセルロースの繊維から成るが、内部にたくさんの微細な隙間があって空気を含んでいる。セルロースは屈折率が1.49と高く、光が空気との間で複雑に屈折を繰り返すため、全体としては白く不透明に見える。したがって、紙に透明性を付加するためには、この隙間を処理することで屈折の程度を減らせば良い。方法としてはおよそ以下の3種類に大別できる。
- 高密度化
- 原料をよく叩いて抄造し表面を平滑化することで物理的に隙間を減らす。グラシン紙。
- 化学変性
- 硫酸などでセルロース繊維の表面をゲル化、膨潤させて隙間を減らす。硫酸紙・パーチメント紙・擬羊皮紙。硫酸は仕上げの段階で洗浄除去され、製品には含まれない。
- 含浸
- 屈折率がセルロースに近い油脂や樹脂を浸透させて隙間を埋める。パラフィン紙。
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