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ドミティアヌス競技場
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ドミティアヌス競技場(ドミティアヌスきょうぎじょう、ラテン語: Stadium Domitiani)は、古代ローマ時代の陸上競技場である。ローマのカンプス・マルティウスの丘にあり、AD86年に第11代ローマ皇帝ドミティアヌスにより開設された。
カンプス・マルティウスにあった公共施設の最も北に位置しており、南隣にはドミティアヌス劇場が建てられていた。
歴史
競技場は79年に起こった火災で焼け落ちた施設の跡地に造られており、80年に建設が決定され、82年から86年に掛けて施工された。完成時には、ローマで初めての常設の(古代ギリシア起源の)陸上競技を行う競技場であった。 U字型のフィールドの長辺長さは200mから250m、階段状の観客席は最前列がフィールドからの高さ4.5m(15ローマン・フィート)[1]最上段の高さは30m(100ft)、収容人員は15,000人[2]から20,000人ほどと推定されている。これは戦車競走を行うキルクス・マクシムスより小規模な大きさである。建物はローマン・コンクリートおよびレンガ造りで、表面に化粧用の大理石パネルが貼られていた。客席部の外観はフラウィウス円形闘技場(コロッセオ)のそれに似たものであった。
競技場は主に陸上競技に使われていたが、217年に起こったフラウィウス円形闘技場の火災後の数年間[3]は、臨時で剣闘士競技が催されることもあった。帝国末期には施設の維持が叶わなくなり、観客席部分の建物は貧しい人の住居として用いられ、フィールドは集会場のような利用をされていたようである。さらに人口も激減し、競技場は廃墟となっていった。
現在、競技場のフィールド部分がナヴォーナ広場となっている。
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アクセス
遺構を展示する博物館は月曜〜土曜10:00〜19:00、日曜10:00〜20:00、入場料8ユーロ。ナヴォーナ広場は入場無料(公共の広場)
参考文献
外部リンク
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