トップQs
タイムライン
チャット
視点
ドロー=ファルニー円
ウィキペディアから
Remove ads
初等幾何学におけるドロー=ファルニー円(ドロー=ファルニーえん、英: Droz-Farny circle)は、三角形に対して定義される円の一つである。シュタイナーによって提起され、1901年にアーノルド・ドロー=ファルニーに解決された。

定義
△ABCの中点三角形を△MAMBMC、垂心をHとする。Hを中心とする円と△MAMBMCのそれぞれの辺の交点と対応する基準三角形の頂点との距離dはすべて等しい。この円をドロー=ファルニー円(Droz-Farny circles)という[1]。
dが外接円半径Rに一致するとき、特に第一ドロー=ファルニー円(First Droz-Farny circle)という[2]。
性質
基準三角形△ABCの外心をO、垂心三角形を△HAHBHCとする。それぞれHA, HB, HCを中心としOを通る円とBC, CA, ABの交点は第一ドローファルニー円上にある。
半径
第一ドロー=ファルニー円の半径は次の式で表される。
一般化
第一ドローファルニー円は垂心と外心の関係の一つである等角共役を元に一般化できる[3]。
基準三角形△ABCについて、等角共役な点P, Qを用意する。Pの垂足三角形を△PAPBPCとする。それぞれPA, PB, PCを中心とし、Qを通る円とBC, CA, ABの交点は同一円周上にある。中心はPである。
この円をQに対して同様に作ったときP, Qに対する一般化された円の半径は等しくなる。Q = Oとしたときにできる円を第二ドロー=ファルニー円(Second Droz-Farny circle)という。
次の定理はダオ・タイン・オアイによる一般化である[4]。
- 直線OA, OB, OC上にOOA = OOB = OOCを満たすように点OA, OB, OCを取る。この3点を中心とする同一半径の円と対応する中点三角形の辺の延べ6交点は共円である。
円内接四角形における類似物
円に内接し、対角線が直交する四角形の外心をO、反中心をHとする。Hのそれぞれの辺における直交射影を中心とするOを通る円と辺の交点延べ8点は共円である[5][6]。O, Hを入れ替えても主張は成立する。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads