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ナイスの思想
ナイスのアルバム ウィキペディアから
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『ナイスの思想』 (The Thoughts Of Emerlist Davjack) は、イングランドのロック・バンドのザ・ナイスが1967年に発表した1作目のアルバムである。
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解説
経緯
ザ・ナイスは1966年12月、ローリング・ストーンズのマネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムが所有するイミディエイト・レコードに所属していたP・P・アーノルドのバック・バンドとして結成され、パット・アーノルド・アンド・ザ・ナイスとして活動を開始した。メンバーは、キース・エマーソン(キーボード)、リー・ジャクソン(ベース・ギター)、デヴィッド・オリスト(ギター)、イアン・ヘイグ[4][5](ドラムス)。彼等はアーノルドのライブでのバック演奏と前座を兼任し[注釈 1]、彼女のデビュー・アルバム"The First Lady of Immediate"の制作に参加した[6][注釈 2]。1967年8月、薬物常用で失調をきたして演奏に難があったヘイグ[7]に替えてブライアン・デヴィソンを迎えた。
1967年9月、彼等はアーノルドから独立して、オールダムのマネージメントの下でマーキー・クラブなどに定期的に出演するようになった。同年11月にイミディエイト・レコードからデビュー・シングル"The Thoughts of Emerlist Davjack"[注釈 3][8](『ナイスの思想』[注釈 4])、1968年3月に本作を発表した。
内容
本作は、1967年の秋からロンドンのオリンピック・スタジオとパイ・レコーディング・スタジオで約3週間かけて制作された[9]。オールダムはアーノルドの場合と同様に、ジャガーにプロデュースさせようと計画したが実現せず[10]、プロデュースはEmerlist Davjack[注釈 3]名義になった。
「フラワー・キング・オブ・フライズ」と「ナイスの思想」のリード・ヴォーカルはオリストが担当した。前者の歌詞は小説『蠅の王』に影響された[10]。後者には、彼等と同じくイミディエイト・レコードに属していたビリー・ニコルス[注釈 5]がクレジットなしでコーラスに参加した[11]。
「ロンド」はデイヴ・ブルーベックの「トルコ風ブルー・ロンド(Blue Rondo à la Turk)」の改作で、中間部でヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の「トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565」の一節が演奏されている。この曲はザ・ナイスのコンサートでオープニングを飾った[注釈 6]。
「じれったいマギー」の最後に、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが1766年に作曲した'Solfeggietto'がピアノで引用されている[12]。
セロファンを纏ったメンバーを写したジャケットは、ローリング・ストーンズやジミ・ヘンドリックスなど多くのミュージシャンの写真を撮影したゲレッド・マンコヴィッツ[注釈 7]が制作した。
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収録曲
オリジナルLP
CD
- The Thoughts Of Emerlist Davjack (CD) 『ナイスの思想+5』[注釈 8]
- The Thoughts Of Emerlist Davjack (CD) 『ザ・ソウツ・オブ・エマーリスト・デヴジャック』[注釈 9]
- The Thoughts Of Emerlist Davjack (Expanded De-luxe Edition)[注釈 10]
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参加ミュージシャン
- ザ・ナイス
- キース・エマーソン Keith Emerson – オルガン、ピアノ、ハープシコード、ヴォーカル
- リー・ジャクソン Lee Jackson – ベース・ギター、ギター、ヴォーカル、ティンパニ
- デヴィッド・オリスト David O'List – ギター、トランペット、フルート、ヴォーカル
- ブライアン・デヴィソン Brian Davison – ドラムス、チューブラー・ベル、ティンパニ
- その他
- ビリー・ニコルス Billy Nicholls – コーラス(「ナイスの思想」)[11][注釈 11]
脚注
関連項目
外部リンク
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