ナチス・ドイツによるモンテネグロ占領

ナチス・ドイツによるモンテネグロ占領（ナチス・ドイツによるモンテネグロせんりょう）では、第二次世界大戦中にナチス・ドイツがモンテネグロを占領した時期について扱う。

首都	ツェティニェ
ドイツ人総督 1943年 - 1944年 ヴィルヘルム・カイパー（英語版） 国家行政評議会議長 1943年 - 1944年 リュボミル・ヴクサノヴィッチ（英語版） 変遷 イタリア降伏 1943年9月8日 ドイツによる占領 1943年9月12日 ZAVNOCGB結成 1944年6月14日 ドイツ撤退 1944年12月15日
通貨	ライヒスマルク ユーゴスラビア・ディナール
現在	モンテネグロ セルビア

モンテネグロ

German-occupied territory of Montenegro

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1943年 - 1944年

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（ドイツの国旗）	（モンテネグロの国旗（セルビアの国旗））

1943年9月のイタリア降伏後のユーゴスラビア占領・分割。モンテネグロにおけるドイツ占領地域は南部海岸地域にグレーで示されている。

概要

イタリア王国が降伏して連合国に参加した後の1943年9月、イタリア占領下のモンテネグロ地域がドイツ軍に占領された。イタリア軍はモンテネグロから、また隣国のアルバニアからも撤退した。ドイツ軍はアルバニアと共にモンテネグロを占領し、1944年12月に枢軸国軍が撤退するまでドイツ軍の占領下にとどまった^[1]。

占領期間中、この地域は総督であるヴィルヘルム・カイパー（英語版）に統治された。1944年春まで、彼は「アルバニア・モンテネグロ軍事司令官」テオドール・ガイブ（英語版）の部下であった。この後、カイパーのモンテネグロ戦域司令部は独立し、南東戦域司令官のアレクサンダー・レーアが直接統治した。リュボミル・ヴクサノヴィッチ（英語版）は、1943年10月に設立された国家行政評議会議長となり、同年11月に正式に任命された。

モンテネグロのドイツ軍と現地の協力者たちは、ユーゴスラビアのパルチザンと戦った。ドイツ軍がモンテネグロから撤退してオーストリア方面に退却した後、ファシスト指導者セクラ・ドルジェヴィッチ（英語版）は、ドイツの準保護国であった隣国のクロアチア独立国（NDH）に亡命政府を作ろうとした。またドルジェヴィッチは、彼とクロアチアのファシスト指導者アンテ・パヴェリッチによって設立された軍隊であるモンテネグロ国民軍（英語版）を創設した。しかし、「モンテネグロ国家評議会」として知られる彼の亡命政府は、クロアチア独立国政府崩壊後に解散させられた。

その後、モンテネグロはヨシップ・チトーによるユーゴスラビアのパルチザンに占領され、ユーゴスラビア民主連邦の一部となった。