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ナンキョクミドリナデシコ

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ナンキョクミドリナデシコ
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ナンキョクミドリナデシコ (Colobanthus quitensis) は、ナデシコ科の被子植物。南極大陸に自生する数少ない種子植物の1つである。

概要 ナンキョクミドリナデシコ, 分類 ...
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分布

メキシコエクアドルボリビアアルゼンチンチリなどの中南米のほか、サウス・オークニー諸島サウス・シェトランド諸島といった南極海の島、さらに南極大陸の西海岸に分布する[1]

特徴

南極大陸に自生する種子植物は、ナンキョクコメススキとこのナンキョクミドリナデシコの2種しか知られていない[2][3]

葉は針のように細長く、長さ2-30cm、幅0.5-2(-5)cm[1]花弁はなく、は4-5枚、長さ1.6-4.0mm、幅1.0-1.7mm[1]雄蕊は4-5本、雌蕊は萼と同数程度ある[1]。自家和合性があり、高い割合で自家受粉しているものと考えられている[1]種子は果実内に多数詰まっており、大きさは約0.5mmで、発芽率は非常に高い[1]

染色体数は2n=c. 80[1]

分類

ナンキョクミドリナデシコは、はじめツメクサ属 (Sagina) の植物として新種記載されたが、その後 Colobanthus 属に所属を改められた。近縁な種であるとされる同属の Colobanthus affinisC. apetalus などと形態的、生態的に非常に類似し、C. affinis とは葉の形状などで区別され、C. apetalus とは萼の形状などで通常区別される[1]。しかし、葉の形状などは環境条件によっても変異があるため、特に C. affinis との区別についてはさらなる研究が必要とされている[1]

脚注

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