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ノドケファロサウルス

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ノドケファロサウルス学名Nodocephalosaurus)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州から化石が発見された、アンキロサウルス科に属する曲竜類恐竜[1]後期白亜紀地層であるカートランド層から化石が産出しており、タイプ種ノドケファロサウルス・カートランデンシスN. kirtlandensis)が知られる[1]。属名はラテン語ギリシア語の複合語で「のある頭のトカゲ」を意味し、種小名はカートランド層から産出したことを反映する[1]

ノドケファロサウルスに似た恐竜はアジアでも発見されており、白亜紀後期の恐竜はアジア北アメリカを行き来していた証拠と言う意見もある[2]

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記載と分類

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他の曲竜をもとに修復された頭骨

前頭骨の装飾のパターンからすると、この曲竜類は、前頭側部に左右対称に配置された半膨脹型の関節丘、方形骨、四角錐形の瘤状の皮骨板によって特徴付けられる[3]

サリヴァンによる原記載ではモンゴルのアンキロサウルス類サイカニアタルキアに似ていると記載され、この3つの属はアンキロサウルス科内に一つのクレードを構成すると示唆された。しかしビッカリウスらはこの考えには同意せず、ノドケファロサウルスを曲竜下目不確定の属とした[4]

サリヴァンは副鼻腔上顎骨に存在することを根拠に、ビッカリウスらの意見に対抗した。またサリヴァンは以前カートランド層で採取されエウオプロケファルスパノプロサウルスであると記載された標本がノドケファロサウルスの追加標本かもしれないと主張している[3]

生息環境

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ノドケファロサウルスと共存した角竜ペンタケラトプス

ノドケファロサウルスはカートランド層のデナジン部層で発見された。この地層の年代は後期白亜紀カンパニアン期(7400万年前から7000万年前)である。この地層から発見された植物食恐竜では、アラモサウルスパラサウロロフスの一種、ペンタケラトプスクリトサウルスサウロルニトレステスなど他の恐竜も発見されている[5]。肉食恐竜ではエウティラノサウルス類ビスタヒエヴェルソルが共存していた[6]

カートランド層は西部内陸海路の後退により出現した川の氾濫原であると考えられる。球果類が生い茂り、ハドロサウルス類よりカスモサウルス亜科の角竜類が多かった[7]。北部地域でのパラサウロロフスとクリトサウルスの存在は、白亜紀後期の北アメリカにおいて南北間に動物相の差異があったなかでも、その間に交流があったことを示している[8]。両属は南部の生物相以外では希少であって、そこではペントケラトプスともに優占していた[8]

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クラドグラム

アンキロサウルス科

ミンミ

リャオニンゴサウルス

ケダルペルタ

ゴビサウルス

シャモサウルス

アンキロサウルス亜科

ツァガンテギア

ゾンギュアンサウルス(ジョンギャンサウルス)

シャンシア

クライトンサウルス

ディオプロサウルス

ピナコサウルス・メフィストケファルス

アンキロサウルス

エウオプロケファルス

ミノタウラサウルス

ピナコサウルス・グランゲリ

ノドケファロサウルス

タラルルス

ティアンジェノサウルス英語版

タルキア

サイカニア

脚注

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