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ハイゲンス式接眼鏡

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ハイゲンス式接眼鏡
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ハイゲンス式接眼鏡(ハイゲンスしきせつがんきょう)もしくはホイヘンス式接眼鏡(ホイヘンスしきせつがんきょう)は接眼レンズの一形式である。1703年[1]クリスティアーン・ホイヘンス[1]により発明されたとされている[1]。望遠鏡ではハイゲンもしくはハイゲンス、顕微鏡ではホイヘンスと呼ぶのが慣例になっている[1]

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構成図

構造

大小の平凸レンズ2枚を、どちらも凸面を対物側に向けて組み合わせた2群2枚[1][2]。レンズの硝材は2枚ともBK7を使うのが普通である[1]。対物側のレンズを視野レンズ、接眼側のレンズを眼レンズという[1]。視野レンズの焦点距離f1と、レンズ間隔dと、眼レンズの焦点距離f2の比が、3:2:1または4:3:2の時に倍率色収差が補正される[1]

視野レンズをメニスカスとしたものをミッテンゼーハイゲンス式接眼鏡またはミッテンゼーホイヘンス式接眼鏡と呼び、天体望遠鏡に広く使われた[1]。ミッテンゼーの場合、像面湾曲はやや軽減される[2]

特徴

見かけ視界は⌀約50[1]。構造が簡単で安価に製造でき、像も明るいので有用である[1]。しかし瞳距離が0.241 fと短いので高倍率にすると見辛い[1]

欠点としては軸上色収差が出ること、像面湾曲が大きいことが挙げられる[2]。反射望遠鏡[3][4]や、ケプラー式望遠鏡でもF10以下[3]の短焦点鏡筒[3][2]に使用する場合はアッベ式接眼鏡[3][2]ケルナー式接眼鏡[3][2][4]を使用した方が良い。

接着面がないため、レンズ接着剤耐熱性が悪かった時代には、ラムスデン式接眼鏡とともに太陽観測用接眼鏡として推奨された[4]

出典

参考文献

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