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ハイパーダイヤモンド

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ハイパーダイヤモンドまたはダイヤモンド・ナノロッド凝集体(ダイヤモンド・ナノロッドぎょうしゅうたい、英語: Aggregated diamond nanorod、略称:ADNR)とは、フラーレンを原料として製造された物質。破壊靱性および、磨耗抵抗は市販の多結晶質ダイヤモンドよりも3倍程度大きい[1][2]。関連物質としてCNTを用いた超硬度ナノチューブがある。どちらもナノダイヤモンドに分類される。

性質

原子間力顕微鏡を用いて測定されたハイパーダイヤモンドの硬さは290 (±30) から310 (±40) ギガパスカルで、同測定法を用いたダイヤモンドIIa型 111面 137-167ギガパスカル)や立方晶窒化ホウ素(60ギガパスカル)よりも非常に硬い[3]。ESRFによるビッカース硬度マイクロ測定において、ADNRは最も硬い天然ダイヤモンド(type IIa 111面)に傷を付ける事ができた。密度はダイヤモンドよりも0.2 - 0.4%大きいとされる[4]

ハイパーダイヤモンドの圧縮率は491ギガパスカルでダイヤモンドの442ギガパスカルよりも高い[5]。結晶構造の距離は5-20ナノメートル、長さは1マイクロメートルとされる。

作製法

フラーレン粉末、または固体を原料とする。研究によるとダイヤモンドアンビルセルを用いて37ギガパスカル程度まで常温圧縮する事により18ギガパスカル以上から硬度相に変化し始める[6]

また、高温(300-2500ケルビン)高圧(2-20ギガパスカル)下においても生成される[7][8][9][10]

脚注

関連項目

外部リンク

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