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ハプログループC1a2 (Y染色体)

ハプログループの一つ ウィキペディアから

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ハプログループC-V20 (Y染色体)(ハプログループC-V20 (Yせんしょくたい)、英: Haplogroup C-V20 (Y-DNA))とは、分子人類学において人類の父系を示すY染色体ハプログループのなかで、ハプログループC1の下位群C1aのうち「V20,V184」を分岐指標とするグループ。系統名称はハプログループC1a2である。

概略

概要 Y染色体 C-V20 系統, 系統祖 ...

ハプログループC-V20は、ヨーロッパ等にごく低頻度に分布しており、日本固有のハプログループC-M8とは兄弟関係に当たる。

歴史・分布

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ハプログループCの拡散経路
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現生人類の分布拡大図。 Currat & Excoffier (2004)[1]による。ハプログループC1a2の分布拡大とほぼ同義と考えられる。

ハプログループC1a2(V20)は、チェコから出土した30,000年前の旧石器時代の古人骨から検出されている[2]

さらに古いベルギーから出土した35,000年前の古人骨のY-DNAは、C1a-CTS11043に属すとされているが、V20等のC1a2を定義づける変異を持っていたかどうかは不明[2]

ロシア西部ヴラジーミル州スンギール遺跡から出土した約34,000年前の四体の古人骨のY-DNAについては、C1a1-M8に属すある一人の日本人のY-DNAよりも、C1a2-V20に属すある一人のネパール人のY-DNAにやや似ているという解析結果が報告されている[3]ことから、これらもC1a2の系統上に位置すると推定できる。

2006年にスペイン北西部(レオン県アストゥリアス州との境目近くにあるラ・ブラーニャ遺跡)で発見された約7000年前の中石器時代の古人骨、並びに同じく約7000年前の新石器時代(線帯文土器文化)のハンガリーから出土した二体の古人骨[4]から検出されたY-DNAもハプログループC1a2に属している。

現存するヒトに於いては、少数の現代ヨーロッパ[5]カビル人アルジェリア[6])、アルメニア人[7]ネパール[8]から検出されている。

ヨーロッパにおける最古の現生人類の集団(クロマニョン人)であり、4万年前に始まったオーリニャック文化の担い手と考えられる[9]

旧石器時代のヨーロッパにおいては主要な構成員であったと考えられる[10]

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脚注

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