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ハーシェル・リゴレー彗星

公転周期155年の周期彗星 ウィキペディアから

ハーシェル・リゴレー彗星
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ハーシェル・リゴレー彗星(英語: 35P/Herschel-Rigollet)は公転周期155年の周期彗星短周期彗星の中では周期が長いためハレー型彗星に分類される[1]。1788年12月21日にイギリススラウカロライン・ハーシェルが発見した[2]

概要 ハーシェル・リゴレー彗星 35P/Herschel-Rigollet, 仮符号・別名 ...
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1789年の回帰

ハーシェル・リゴレー彗星は1788年12月21日にカロライン・ハーシェルが最初に発見し、その日の夜遅く、兄のウィリアム・ハーシェルが直径5,6M57より大きく、明るい星雲のように見えると記している[2]

この年12月から翌年1月にかけて、この彗星はグリニッジ天文台ネヴィル・マスケリンパリ天文台シャルル・メシエによっても観測された。マスケリンは1789年2月5日にこの彗星を観測し、この回帰における最後の観測者となった[2]

1789年にピエール・メシャン、1922年にMargaretta Palmer英語版によってこの彗星の取りうる軌道が計算された。Palmerは、観測結果と最も一致する軌道は公転周期1066年の楕円軌道であると考えた[2]

1939年の回帰

フランスのRoger Rigolletは1939年7月28日にこの彗星を再発見し、広がっていて8.0と記述した。翌日、トリノ天文台のAlfonso Fresaイタリア語版ヤーキス天文台ジョージ・ファン・ビースブルックによって、この発見は確認された。8月を過ぎると彗星は徐々に暗くなり、最後に観測されたのは1940年1月16日だった[2]

1939年の再発見後、彗星の軌道はコペンハーゲンのJens P. MöllerやバークレーのKatherine P. Kaster、Thomas Bartlettらによって再計算され、近日点通過は1939年8月9日だったと示された。この軌道を基に、ハーバード大学天文台のLeland E. Cunningham英語版は、この彗星はハーシェルが1788年に発見した彗星と同一であると主張した[2]

最終的な軌道の計算は2度の接近の際に行われた75の観測に他の惑星による摂動を加えて、1974年にブライアン・マースデンによってなされ、軌道周期は155年で近日点通過は1939年8月9日だったことが確定した[2]

中野主一による軌道計算によれば、ハーシェル・リゴレー彗星の公転周期は180年から200年近くだったが、惑星の摂動を受けて1302年以降は160年から170年前後まで短くなった。中野によれば、次回の近日点通過は2092年3月16日である[4]

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地球への接近

  • 1788年11月4日 - 地球から0.80 au[2]
  • 1939年7月30日 - 地球から0.82 au[2]

脚注

関連項目

外部リンク

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