トップQs
タイムライン
チャット
視点

パスカル・シアカム

カメルーンのバスケットボール選手 (1994 - ) ウィキペディアから

パスカル・シアカム
Remove ads

パスカル・シアカムPascal Siakam, 1994年4月2日 - )は、カメルーンリトラル州ドゥアラ出身のプロバスケットボール選手。NBAインディアナ・ペイサーズに所属している。ポジションはパワーフォワードSpicyP[2]PSkillのニックネームをもつ。

概要 インディアナ・ペイサーズ No.43, ポジション ...
Remove ads

経歴

要約
視点

生い立ち

1994年にドゥアラで4人兄弟の末子として生まれる。11歳の時から、将来、牧師か宣教師になるためにセントアンドリュース神学校に通い始める。2009年にNBAFIBAが共同で毎年夏に世界中で開催する "国境なきバスケットボール"(バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ)がカメルーンで開催された際に、開催都市に住む姉に会うついでに参加。この時、シアカムはサッカーに熱中しており、バスケットボールの経験は全くといっていいほどなかった。このバスケットボールキャンプには、後のトロント・ラプターズ社長のマサイ・ウジリもコーチ陣として参加しており、シアカムの圧倒的な運動能力とエネルギーに強い関心を持った。NBA選手のルック・バ・ア・ムーティと対面したことに感激したシアカムは、翌年、NBA選手を目指す為に渡米し、テキサス州ルイスビルのゴッズ・アカデミー高校に進学。大学はニューメキシコ州立大学に進学したものの、2年生時の2014年10月、父が母国で交通事故で他界するという悲劇に遭遇してしまう[3]。亡き父の為に奮起を誓ったシアカムは、2014-15シーズンから公式戦に出場し、同シーズンのWACのフレッシュマン賞を受賞。翌2015-16シーズンは、平均20.2得点、11.6リバウンド、2.2ブロックショットを記録し、WACの年間最優秀選手に選出された[4]。シアカムは2016年4月に2016年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明[5]

トロント・ラプターズ

2016-17シーズン

2016年6月23日に行われた2016年のNBAドラフトにて全体27位でトロント・ラプターズから指名された[6]。同年7月9日にルーキースケール契約を結んだ[7]。ルーキーシーズンとなった2016-17シーズン開幕戦のデトロイト・ピストンズ戦で、シアカムは先発PFを予定していたジャレッド・サリンジャーが、右足の負傷で欠場した関係で先発で起用され、4得点、9リバウンドを記録しチームの勝利に貢献した。

2017-18シーズン

2年目の2017-18シーズンではBench-mobsと呼ばれたラプターズのベンチメンバーとともにチームをイースタン・カンファレンス1位へと押し上げ、またリーグ内の2ndチームの得点効率で1位についた。

2018-19シーズン

Thumb
2019年NBAファイナルの第2戦にてジャンプボールを待機するシアカム(奥)とアンドレ・イグダーラ(手前)

2018-19シーズンは先発での出場が増え、1試合平均16.9得点、6.9リバウンド、3.1アシストを記録。またシュートセレクトなど改善し、3ポイントシュート成功率を14%増やして36%と大幅に上がった。2018年11月5日から11日にかけて行われた試合でイースタン・カンファレンス週間MVPに選ばれ、デマー・デローザン(10回)、ヴィンス・カーター(7回)、クリス・ボッシュ(7回)、カイル・ロウリー(4回)、マイク・ジェームスジェイレン・ローズルー・ウィリアムズに続いて、ラプターズのフランチャイズ史上8人目となった[8]。2019年1月13日、シアカムはワシントン・ウィザーズ戦にて、24得点、キャリアハイの19リバウンドを記録し、140-138のダブルオーバータイムの末勝利した。同年2月13日のウィザーズ戦にて、キャリアハイの44得点を記録し129-120で勝利した。また、フランチャイズ史上11人目の40得点以上の記録者となった[9]

プレーオフ第1回戦のオーランド・マジックのゲーム3にてシアカムは、30得点、11リバウンドを記録し、チームは98-93で勝利した[10]。第2回戦のフィラデルフィア・76ersのゲーム1では、29得点を記録し、108-95で勝利した。イースタン・カンファレンスファイナルのミルウォーキー・バックス戦のゲーム3では、25得点、11リバウンドを記録し、チームはダブルオーバータイムまで縺れ込んだが118-112で勝利に貢献した、。カンファレンスファイナルは4-2でシリーズを締めくくり、ラプターズはフランチャイズ史上初のNBAファイナルへ到達した。ファイナルの相手はゴールデンステート・ウォリアーズとなり、ゲーム1ではプレーオフキャリアで最高の32得点を記録し、118-109で勝利した[11]。その後ラプターズは6試合でウォリアーズに4-2で勝利し、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを獲得した。シーズン終了後、シアカムは2018-19シーズンにおいて最も成長した選手に贈られるNBA最成長選手賞(略称:MIP)を受賞した[12]。2019年10月19日、シアカムはラプターズと4年1億3000万ドルの契約延長に合意した[13]

2019-20シーズン

2020年1月23日、キャリア初のオールスターゲームに選出し、スターターに選ばれた[14]。 2020年9月16日、オールNBAセカンドチームに選ばれた。

2020-21シーズン

2021年1月6日のフェニックス・サンズ戦にて、123-115で敗北はしたもののシーズンハイの32得点を記録した[15]。1月8日のサクラメント・キングス戦では17得点、9リバウンド、キャリア最高の12アシストを記録し、チームは144-123で勝利した[16]

インディアナ・ペイサーズ

2024年1月17日にブルース・ブラウンカイラ・ルイス・ジュニアジョーダン・ウォーラ英語版、3つのドラフト1巡目指名権とのトレードで、インディアナ・ペイサーズへ移籍した[17]。2024-25シーズン、プレイオフカンファレンスファイナルのニューヨーク・ニックス戦では1試合平均、24.8得点、5.0リバウンド、3.5アシスト、フィールドゴール成功率52.4%を記録してチームをファイナルに導き、カンファレンスMVPに選出された[18]

Remove ads

家族

兄が3人おり、いずれも大学バスケの選手だった。その内、3番目の兄・ジェームズはヴァンダービルト大卒業後の2015年に、岩手ビッグブルズ(当時bjリーグ)との基本契約を結んだ。[19]しかし、政治的要因により、早期のパスポート取得が困難だったため、正式契約には至らなかった。宣教師の道を選ぶか、NBA選手を目指すかで迷ったように敬虔なクリスチャンである。2024-2025年NBAファイナル期間中も、「自分がどこから来たかを考えると、ここにいること自体が尋常ではない。ある意味、僕は既に全てを成し遂げている。僕がここにいることを予期していたのは、神と亡くなった父だけだ。僕はただ神を信じて毎日練習し、チームのために全力を尽くす。その姿を父が見守り、僕の成し遂げたことを誇りに思ってくれる。僕のような出自の人間がこの場にいる自体があり得ないことだ。だから僕は自分が本当に恵まれていると思う」と述べている。

Remove ads

個人成績

さらに見る 略称説明 ...

NBA

レギュラーシーズン

さらに見る シーズン, チーム ...

プレーオフ

さらに見る シーズン, チーム ...

カレッジ

さらに見る シーズン, チーム ...

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads