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パヴロダル

カザフスタンの都市 ウィキペディアから

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パヴロダルカザフ語: Павлодарロシア語: Павлодар英語: Pavlodar)は、カザフスタン共和国北東部パヴロダル州の州都である。エルティシ川に臨む。人口は361,903人[4]。首都アスタナから東北東に400km。ロシア連邦との国境まで100km、オムスクから南東に380km。

概要 パヴロダル ПавлодарПавлодар, 国 ...
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パヴロダル

1720年、ロシアにより前哨基地として建設された[5]。1861年に市制施行。塩や農産物の取引は盛んだったものの、1897年の人口は約8,000人に過ぎなかった[5]。1960年代半ば以降、石油精製、機械製造、冶金、アルミニウム精錬など工業化が進められ、カザフスタンを代表する工業都市となった[5][6]

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歴史

パヴロダルはカザフスタンの中でも長い歴史を持つ都市の一つである[7]。18世紀初頭のロシアはエルティシ川沿いに前哨基地建設を進めており、1720年、この地にも基地が建設された[7]。近くにあったコリャコフ湖で採掘された塩はロシア全土に運ばれ、軍事基地というよりも交易都市として繁栄することとなった。1770年にこの地を訪れたペーター・ジーモン・パラスは、エルティシ川沿いの他の前哨基地と比べて、この地が賑やかで建物も立派であると評した[8]

1838年、湖の名ににちなんでコリャコフ村と名付けられた。19世紀半ばには商人階級が生まれたが、その多くはロシア人やタタール人であった[7]

1861年、市制が敷かれパヴロダル市となった。名称は1860年に生まれたアレクサンドル2世の第6皇子パーヴェル・アレクサンドロヴィチに由来する[7]

1901年の人口は7,730人(男4,160人、女3,570人)であった。コサック、カザフ人タタール人と少数の外国人が居住していた[9]。この地のコサックはドン・コサックとは異なり大変平和的で、しかし怠け者でもあったと記されている[9]

1923年、クルンダロシア語版–パヴロダル間に鉄道が開通した[10]

1936年、ソビエト連邦構成国としてカザフ・ソビエト社会主義共和国が成立。

1938年、パヴロダル州の制定とともに同州の州都となった[11]

1939年の人口は28,535人であった[12]

1958年、農業生産の増大に対してレーニン勲章が授与された[7]

1950年代以降の発展

1950年代、アクモリンスク(現・ヌルスルタン)との間に鉄道が開通した[13]

1955年ごろより工業地域の開発が活発になり、1960年代にはアルミニウム工場、トラクター製造工場、冶金工場の操業が相次いで開始された[13]。ソ連各地から技術者や労働者が移住したため、カザフ人の人口比率は一時10%にまで低下した[7]

1965年、パヴロダル市電が開通。その後路線の拡大によりカザフスタン最大規模の市電となっている[14]

1970年代には石油精製工場が操業を開始した[13]

1950年代初頭に50,000人台だった人口は右肩上がりに増加し、1980年代には30万人台となった[15]

ソビエト連邦の崩壊を受け、カザフスタンは1991年に独立を宣言した。工業、鉱業、発電などの重要産業を備えていたパヴロダルは、ソ連崩壊の影響をさほど受けることなく発展を続けている[7]

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人口

2021年初頭、市の人口は361,903人であった[4]

民族別ではカザフ人175,628人(48.53%)、ロシア人146,555人(40.49%)、ウクライナ人13,232人(3.65%)、ヴォルガ・ドイツ人7,706人(2.12%)、タタール人7,090人(1.95%)で大部分を占める。ほかにベラルーシ人イングーシ人アゼルバイジャン人モルドバ人チェチェン人高麗人ポーランド人バシキール人ブルガリア人チュヴァシ人が住む[4]

気候

要約
視点

気候区分では湿潤大陸性気候に分類される。パヴロダルはカザフスタンの中でも最も寒い地域に属する[16]。夏期は温暖で乾燥しており過ごしやすい[17]

さらに見る パヴロダルの気候, 月 ...

経済

工業が主要産業となっており、なかでも製造業、アルミニウム生産、電力、鉱業が盛んである。

主要企業

交通

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パヴロダル市電

市電

1965年にパヴロダル市電が設立された。9本の幹線に合計90km以上の線路が敷かれ、1日に約5万人の乗客を運ぶカザフスタン最大の市電ネットワークである[7]

鉄道

カザフスタン鉄道が乗り入れており、ヌルスルタンやセメイオスケメンと結ばれているほか、ロシアへの路線(トムスク方面)も存在する[24][25]

空路

市の南東部にあるパヴロダル空港ロシア語版英語版では、アルマトイへの直行便を運航している[26]

水運

エルティシ川に面する立地を生かした水運も盛んである。パヴロダル港は1955年に建設され、1980年代にはソ連最大のトランシップ英語版港となった[27]

2016年には、1基500トンを超える重量の化学リアクター2基が、韓国から北極海航路を経由しオビ川およびエルティシ川を遡航してパヴロダル石油化学工場へと運ばれた[28][29]

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出典

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