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ヒルディセントコントロール

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ヒルディセントコントロール
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ヒルディセントコントロール (Hill Descent Control, HDC) は、四輪駆動車の走行安定制御技術の一つ。「ヒルディセント」は英語 (hill)[1] を下りること (descent)[2] を意味する。四輪駆動車で滑りやすい急な坂道を下る際、4輪それぞれに自動的にブレーキをかけ、速度を低く抑えつつ、安定した車両姿勢て降坂する機能である。下り坂には、上り坂の途中でトラクションを失い後退する場合も含まれる[3]自動車メーカーによってはダウンヒルアシストコントロール (Down hill Assist Control, DAC) とも呼ぶ。

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レンジローバースポーツのフロアコンソール。写真左下、坂を下る車が描かれた黄色いボタンがヒルディセントコントロールスイッチである。

ヒルディセントコントロールは、エンジンブレーキだけでは減速しきれないような急な下り坂や、オフロード積雪路などにおいて、自動ブレーキ制御を介入させて数 km/hないし十数 km/hの車速を維持し、運転者を補助する[4]アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)とトラクションコントロールを利用したものであるが、使用できる速度域が極低速から40 km/h程度まで[5]に限られること、ブレーキペダルやアクセルペダルの操作が不要な(ペダル操作でHDCが解除される[6])点が特徴である。

運転が困難な路面状況でもハンドル操作に集中できる利点があるが、極端な泥濘凍結路面など、タイヤのグリップ力の限界を超えるような場合には、速度や姿勢を保てない場合がある。

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動向

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日産・エクストレイル(2代目)の運転席シフトノブの奥、4WDモードスイッチの右横にヒルディセントコントロールスイッチがある。
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スバル・フォレスター(4代目)のX-MODEスイッチ(左はアイドリングストップON/OFFスイッチ)。
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ヒルディセントコントロールの特許を有するランドローバー。[7]
写真はメディア向け試乗会でのレンジローバー

自動車メーカーによるヒルディセントコントロールの採用動向は下記の通り。

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脚注

関連項目

外部リンク

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