ビールウェア

ビールウェア（英: Beerware） は、ライセンスの提示が保持されていることを前提として、ソースコードに対して何でもする権利を付与する、寛容な条件を備えたユーモラスなパーミッシブソフトウェアライセンスである^[3]。

Beerware

作者	ポール・ヘニング・カンプ（英語版）
バージョン	42
公開元	Yes
リリース日	1998[注釈 1]
DFSGとの適合性	Yes
自由ソフトウェア	Yes (「informal licens」セクションを参考)[2]
OSIの承認	No
GPLとの適合性	Yes[2]
コピーレフト	No[2]
異種ライセンスコード からのリンク	Yes

解説

コードのユーザーがソフトウェアを有用だと判断した場合、作者と会う機会があれば「お返しに」ビールを買ってあげることが推奨されている。トリニティ・カレッジの Humanitarian-FOSS プロジェクトは、ビールウェアバージョン 42を、非常に寛容な「著作権のみ」の GPL 互換ライセンスとして認識した.^[3]。フリーソフトウェア財団によると、このライセンスは「informal」で自由な、非コピーレフト、GPL 互換のライセンスに分類されるが、より詳細なライセンスが推奨されている^[2]。

ポール・ヘニング・カンプは、BSD や GPL などの他のライセンスよりもビールウェアライセンスを優先すると述べているが、後者については「ジョーク」と表現している^[4]。Kamp 氏のライセンスの全文は次のとおりである^[5]。

/*
 * ----------------------------------------------------------------------------
 * "THE BEER-WARE LICENSE" (Revision 42):
 * <[e-mail]> wrote this file.  As long as you retain this notice you
 * can do whatever you want with this stuff. If we meet some day, and you think
 * this stuff is worth it, you can buy me a beer in return.   Poul-Henning Kamp
 * ----------------------------------------------------------------------------
 */

注釈

1. ウェイバックマシンによると、ライセンスを含むポール・ヘニング・カンプのウェブサイトの最も古い改訂版は1998年のものである。これが本当にライセンスの発行初年度であったかどうかは不明である。^[1]

関連項目

• 0BSD
• FLOSSライセンスの比較（英語版）
• ドネーションウェア
• WTFPL