ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦

『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』（Fire of Love）は、セーラ・ドーサ（英語版）監督・脚本・製作による2022年のアメリカ合衆国・カナダのドキュメンタリー映画である。火山学者のカティアとモーリス・クラフトの人生とキャリアが捉えられている^[4]。

ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦
Fire of Love
監督	セーラ・ドーサ（英語版）
脚本	セーラ・ドーサ シェーン・ボリス（英語版） エリン・キャスパー ジョセリーヌ・シャピュット
製作	シェーン・ボリス セーラ・ドーサ イナ・フィッチマン（英語版）
製作総指揮	キャロリン・バーンスタイン グレッグ・バウステッド ベン・ブラウン ダン・ブラウン ジョシュ・ブラウン ジェシカ・ハロップ
ナレーター	ミランダ・ジュライ
音楽	ニコラ・ゴダン
撮影	パブロ・アルバレス＝メサ ジョン・ビョルグビンソン オリヴィエ・ドゥア アラン・ジェラント ローランド・ハス
編集	エリン・キャスパー ジョセリーヌ・シャピュット
製作会社	サンドボックス・フィルムズ インテュイティブ・ピクチャーズ コテージ・M ナショナル・ジオグラフィック・ドキュメンタリー・フィルムズ
配給	ネオン (劇場) Disney+
公開	2022年1月20日 (SFF) 2022年7月6日 (限定) 2022年11月11日
上映時間	93分[1]
製作国	アメリカ合衆国 カナダ
言語	英語 フランス語
興行収入	$1,700,000[2][3]

ワールド・プレミアは2022年1月20日にサンダンス映画祭（英語版）で行われ、ジョナサン・オッペンハイム編集賞を受賞した。アメリカ合衆国では2022年7月6日にナショナル・ジオグラフィック・ドキュメンタリー・フィルムズとネオン配給で劇場公開された。批評家からは高評価された上、第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた^[5]。

内容

1991年の雲仙岳の噴火で命を落としたフランス人火山学者のカティアとモーリス・クラフトの人生とキャリアをアーカイブ映像で追う^[6][7]。

製作

2021年3月、セーラ・ドーサ（英語版）がカティアとモーリス・クラフトを軸にしたドキュメンタリー映画を監督すると発表された^[8]。2022年1月、ミランダ・ジュライがナレーターを務めると発表された^[9]。

公開

ワールド・プレミアは2022年1月20日にサンダンス映画祭（英語版）で行われ、米国ドキュメンタリー部門のジョナサン・オッペンハイム編集賞を受賞した^[10]。その直後、ナショナル・ジオグラフィック・ドキュメンタリー・フィルムズがNetflix、Amazonスタジオ、ソニー・ピクチャーズ クラシックス、IFCフィルムズ（英語版）、ユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズとの入札競争を制して配給権を獲得した^[11][12]。他にも2022年3月11日にサウス・バイ・サウスウエストでも上映された^[13][14]。2022年4月、ネオンが共同配給することが発表された^[15]。2022年11月11日にDisney+で配信開始された^[16]。

評価

興行収入

アメリカ合衆国とカナダでは公開初週末に3劇場で2万2416ドルを売り上げた^[17]。

批評家の反応

Rotten Tomatoesでは158件の批評に基づき支持率は99%、平均点は8.3/10となり、「郁美のカップルの奇想天外な探求の物語としても、単に素晴らしい自然映像コレクションとしても『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』は明るく燃え上がっている^[18]。Metacriticでは37件の批評を基に加重平均値は83/100と示された^[19]。

受賞とノミネート

映画祭・賞	授賞式	部門	対象	結果	参照
サンダンス映画祭	2022年1月30日（英語版）	ジョナサン・オッペンハイム編集賞: 米国ドキュメンタリー部門	エリン・キャスパー、ジョセリーヌ・シャピュット	受賞	[20]
シドニー映画祭（英語版）	2022年6月19日	シドニー映画賞	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	ノミネート	[21]
ミシュコルツ国際映画祭（英語版）	2022年9月17日	シネドクス賞		ノミネート	[22]
チューリッヒ映画祭（英語版）	2022年10月2日	科学映画賞		ノミネート	[23]
クリティクス・チョイス・ドキュメンタリー・アワード（英語版）	2022年11月13日（英語版）	ドキュメンタリー作品賞（英語版）		ノミネート	[24] [25]
		アーカイヴァル・ドキュメンタリー賞		受賞
		科学/自然ドキュメンタリー賞		ノミネート
		監督賞（英語版）	セーラ・ドーサ（英語版）	ノミネート
		ナレーション賞（英語版）	シェーン・ボリス（英語版）、エリン・キャスパー、ジョセリーヌ・シャピュット、セーラ・ドーサ、ミランダ・ジュライ	ノミネート
		音楽賞	ニコラ・ゴダン	ノミネート
		編集賞	エリン・キャスパー、ジョセリーヌ・シャピュット	ノミネート
ロサンゼルス映画批評家協会	2022年12月11日	ドキュメンタリー/ノンフィクション映画賞（英語版）	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	次点	[26]
ワシントンD.C.映画批評家協会	2022年12月12日（英語版）	ドキュメンタリー賞（英語版）		ノミネート	[27]
シカゴ映画批評家協会	2022年12月14日	ドキュメンタリー映画賞（英語版）		受賞	[28]
セントルイス映画批評家協会	2022年12月18日（英語版）	ドキュメンタリー映画賞		ノミネート	[29]
ダラス・フォートワース映画批評家協会	2022年12月19日	ドキュメンタリー映画賞（英語版）		第3位	[30]
フロリダ映画批評家協会	2022年12月22日	ドキュメンタリー映画賞（英語版）		ノミネート	[31]
女性映画ジャーナリスト同盟	2023年1月5日	ドキュメンタリー賞		ノミネート	[32]
サンディエゴ映画批評家協会	2023年1月6日（英語版）	ドキュメンタリー賞		次点	[33]
トロント映画批評家協会	2023年1月8日	ドキュメンタリー映画賞（英語版）		次点	[34]
サンフランシスコ・ベイエリア映画批評家協会	2023年1月9日（英語版）	ドキュメンタリー作品賞（英語版）		ノミネート	[35]
オースティン映画批評家協会	2023年1月10日（英語版）	ドキュメンタリー賞		ノミネート	[36]
シネマ・アイ・オナーズ	2023年1月12日（英語版）	ノンフィクション作品賞	セーラ・ドーサ、シェーン・ボリス、イナ・フィッチマン（英語版）	ノミネート	[37] [38]
		監督賞	セーラ・ドーサ	ノミネート
		編集賞	エリン・キャスパー、ジョセリーヌ・シャピュット	受賞
		作曲賞	ニコラ・ゴダン	受賞
		音響デザイン賞	パトリス・ルブラン、ギャビン・フェルナンデス	ノミネート
		視覚デザイン賞	ルーシー・マンガー、カーラ・ブレイク、ルイ・ティン・ジ	受賞
		観客賞	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	ノミネート
		アンフォアゲッタブル賞	カティアとモーリス・クラフト	受賞
ジョージア映画批評家協会（英語版）	2023年1月13日	ドキュメンタリー映画賞	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	受賞	[39]
シアトル映画批評家協会（英語版）	2023年1月17日（英語版）	ドキュメンタリー作品賞（英語版）		受賞	[40]
オンライン映画批評家協会	2023年1月23日（英語版）	ドキュメンタリー賞（英語版）		受賞	[41]
ロンドン映画批評家協会	2023年2月5日	ドキュメンタリー賞		ノミネート	[42]
バンクーバー映画批評家協会（英語版）	2023年2月13日（英語版）	ドキュメンタリー賞（英語版）		ノミネート	[43]
ヒューストン映画批評家協会	2023年2月18日	ドキュメンタリー作品賞		ノミネート	[44]
全米監督協会賞	2023年2月18日（英語版）	ドキュメンタリー監督賞（英語版）	セーラ・ドーサ	受賞	[45]
英国アカデミー賞	2023年2月19日（英語版）	ドキュメンタリー賞（英語版）	セーラ・ドーサ、シェーン・ボリス、イナ・フィッチマン	ノミネート	[46]
ハリウッド批評家協会（英語版）	2023年2月24日	ドキュメンタリー映画賞	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	ノミネート	[47]
全米製作者組合賞（英語版）	2023年2月25日（英語版）	劇場ドキュメンタリー映画賞	『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』	ノミネート	[48]
サテライト賞	2023年3月3日（英語版）	ドキュメンタリー映画賞（英語版）		受賞	[49] [50]
アカデミー賞	2023年3月12日	長編ドキュメンタリー映画賞	セーラ・ドーサ、シェーン・ボリス、イナ・フィッチマン	ノミネート	[51]