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ファテー級潜水艦

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ファテー級潜水艦
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ファテー級潜水艦(ファテーきゅうせんすいかん、英語: Fateh-class submarine)は、イラン海軍通常動力型潜水艦の艦級。イランには海上軍事組織としてイラン・イスラム共和国軍の海軍とイスラム革命防衛隊の海軍の2者が存在するが、本級はイラン・イスラム共和国軍の所属である[1]

概要 ファテー級潜水艦, 基本情報 ...
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開発

イランで開発された潜水艦で、2011年9月に建造計画が公開された[4]。なお、ジェーン海軍年鑑などを発刊しているJanesでは、イランは2008年8月にも「カエム(Qaem)」という名称の新型潜水艦建造計画を公表しており、この計画名を変更した可能性もあると分析している[4][2]。2013年10月に衛星写真によってはじめて実在が確認された[2]

1番艦ファテーは2014年にイラン南部のボスタヌ(Bostanu)にあるISOICO英語版で進水し、2019年2月17日にイラン海軍に就役した[4][2]。その後、奇数艦がISOICO、偶数艦がShahid Tamijidi Marine Industriesで建造されている[1]。建造計画数は公開されていないが、10隻程度と分析されている[2][3]

設計

ファテー級は沿海域での作戦用として設計された潜水艦であり、公式発表ではイランの独自設計だとされている[2][3]。また、イランと関係の深い北朝鮮製のサンオ型潜水艦を発展拡大したものとの見方もあるが、船体サイズはサンオ型を大きく上回っている[2]

1番艦は、2014年の進水時に公開された写真では船体前方上部に特徴的な操舵翼が取り付けられていたが、これは2019年の就役時の写真ではなくなっていた[4][2]

具体的な性能には諸説あり、資料によって一部の数値が異なる。水中排水量は就役式でアミール・ハタミ国防大臣から600トンと発表されており[4]、各資料ともおおむねその程度の数値を採用している[1][3]。また全長についても48メートルでおおむね一致しているが[1][2][3]、最大幅については6メートルとする資料[1][2]と4.8メートルとする資料[3]があり、乗員数についても32名とする資料[1]と14名+水中工作員7名とする資料[3]がある。

機関はディーゼル・エレクトリック方式だが、2024年3月にカタールで開催されたDIMDEX 2024展示会において、イラン国防省は非大気依存推進(AIP)機関を搭載したファテー級のモックアップを展示しており、1年以内に最初のファテー級に搭載して運用評価を行い、順次ほかの艦にも搭載予定であると説明している[5]

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武装

武装としては、艦首に533ミリ魚雷発射管4門を備える[1][3][4]。ハタミ国防大臣は就役式で魚雷や対艦ミサイルを発射できると述べており[4]、国営のイスラム共和国通信社英語版は予備魚雷2発と機雷8発を搭載可能と報じている[6]。搭載する魚雷についてはValfajr、対艦ミサイルはC-704またはNasr-1とみられている[1]

同型艦

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脚注

参考文献

関連項目

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