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フェアバンクス・モースH-16-44形ディーゼル機関車
ディーゼル電気機関車のモデル ウィキペディアから
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フェアバンクス・モースH-16-44形ディーゼル機関車は、フェアバンクス・モースが1950年4月から1963年2月まで製造したディーゼル・エレクトリック機関車である。この機関車は、前モデルのFM H-15-44と車台と車体を共有し(別の車体とフレーム、大きな主機関を持つエンドキャブのFM H-20-44とは異なる)、同じ8気筒の対向ピストンエンジンを搭載しているが、出力は1,600馬力に向上していた。車軸配置はAARのB-Bで、2軸ボギー台車(すべての車軸が動力を有する)に載せられていた。1950年代後半に、台車はほとんどの場合、フェアバンクス・モースの「Cライナー」機関車に使用されているものと同じユニットに置き換えられた[1]。
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フェアバンクス・モースの他の車両と同様に、1954年までに製造されたH-16-44は、レイモンド・ローウィのデザインの影響を受けた特徴的な傾斜した車体ラインや、ラジエーターシャッターの周りに目立つ突出部分を持っていた。運転室の側窓にははめ殺しの「ハーフムーン」型の窓ガラスも使用されており、小判形の外観を呈していた。コスト削減のため、1953年以降は「ハーフムーン」型窓ガラスが廃止され、ヘッドライトのマウントが平らになった。スパルタンデザインは、直線的な後端部、余分の傾斜のない連結部分に見いだせる。また、バッテリーボックスに通気スロットが追加され、爆発の可能性が減少した。1955年3月に始まった最終生産フェーズでは、フェアバンクス・モースの「トレインマスター」シリーズによく似た外観の機関車が生産された。
合計209両がアメリカ合衆国向けに製造され、1955年3月から1957年6月までにカナダ向けにカナディアン・ロコモティブ・カンパニー(CLC)が58両を製造、さらに32両がメキシコに輸出された。今日までに完全な状態で残存しているH-16-44は、メキシコプエブラ州プエブラの国立メキシコ鉄道博物館にあるFNM(元CHP)602号と、メキシコチワワ州ヌエボ・カサス・グランデスに展示されているCHP525号である。また、CHP524号の外殻がチワワ州テモリスで記念碑として展示されている。1970年代にカナディアン・パシフィックが保存のために残していた元カナディアン・パシフィックの8554号機は、カナダ鉄道史協会の所有となった後に移送の問題により、2023年12月に解体された。

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フェアバンクス・モースによる製造車両(1950–1963年)
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カナディアン・ロコモティブ・カンパニーによる製造車両(1955–1957年)
脚注
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