摂動ハミルトニアンが時間に周期的に依存しているとする。

シュレーディンガー表示では時間発展は時間依存シュレーディンガー方程式に従う。
![{\displaystyle i\hbar {\frac {\partial }{\partial t}}|\psi (t)\rangle =\left[{\hat {H}}_{0}+{\hat {H}}'(t)\right]|\psi (t)\rangle }](//wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/23ee4a9be5f59df1b45d7e6a67da147dee57af68)
この式を相互作用表示に書き換える。相互作用表示での状態ベクトルとハミルトニアンは、

なので、シュレーディンガー方程式は、

これを形式的に解いて、

右辺の
にこの式を繰り返し代入して、摂動展開する。1次の項で打ち切ると、

ここで再びシュレーディンガー表示に書き換えると、

時間
における始状態
から終状態
への遷移振幅
は

ここで、
は無摂動ハミルトニアンの固有エネルギー (
) である。摂動が加わって充分時間が経過した後の遷移確率
は、

を用いた。したがって、単位時間あたりの遷移確率
は

となる。