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スノーバケット

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スノーバケット
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スノーバケットとは、本格的な除雪を行うために設計されたフォークリフト雪かきアタッチメントである。

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・00系 豪雪型(左側)
・14系 取回しスイスイ型(右側)
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除雪中のスノーバケット
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スノーバケットのエッジ部分。ヘルテン鋼またはS50Cが使用されている。

フォークリフトに短時間で装着できるため、急な大雪に対応可能である。
スノーバケットの設計・製造は、新潟県長岡市の株式会社橘工芸で行われている。(商標権の保有も同社)

特徴

  • 国産スタンダードフォークリフト各型式に対し、ジャストフィットで製作されている。このため、汎用バケットや汎用スノープラウと比較した場合、オペレーターから見た利便性が高い。
  • 雪のすくい上げ、排雪などの本格的な除雪作業を行うことができる。豪雪地帯(および特別豪雪地帯)で使用可能である。
  • 連結ピンによってフォークリフトに短時間(おおむね90秒以内)で装着できる。また、装着や取り外しの際に工具は不要である。
  • 鉄道貨物駅、集配センター、倉庫などの物流拠点に配置することで、除雪車を導入するよりも低コストで雪害に備えることができる。(防災用品
  • 除雪の他、「砕石」や「もみがら」の積込み、「養鶏場や養豚場での糞尿処理」などで使用されている。

種類

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・00系 豪雪型 + 先端の見えるオプション(手前側)
・14系 取回しスイスイ型(奥側)

00系 豪雪型

  • 新潟県魚沼地域などの豪雪地帯での除雪作業に適している。
  • バケットが深くオペレーターから先端が見えないため、障害物の多いスペースでの運用には注意を要する。
  • 00系 豪雪型 専用オプション「先端の見える SNOW BUCKET」にすることで、エキスパンドメタル[1]越しにバケット先端を見ることができる。

当初は単に「スノーバケット」と呼ばれていたが、新型試作機の開発が始まった頃から「00系(ぜろぜろけい)」と表現されるようになり、2014年(平成26年)10月1日より「00系 豪雪型」の名称になった。

14系 取回しスイスイ型

  • 00系 豪雪型を元にバケットの高さを低くし、先端を見えやすくした改良型。積載容量は、00系 豪雪型の約80 %。
  • オペレーターは、除雪作業中にバケット先端を確認することができる。
  • 一般的な降雪地域に適している。

2013年(平成25年)冬に販売開始された頃は、単に「14系(いちよんけい)」と呼ばれていた。2014年(平成26年)10月1日より「14系 取回しスイスイ型」の名称になった。

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商標

株式会社橘工芸が商標権を保有している[2]

模倣品の存在

スノーバケットの模倣品[3]産業財産権を侵害している製品、商品)が、インターネットオークションオンラインストアで反復継続して販売されている。商標の類否の判断にあたっては、商標の見た目(外観)・読み方(称呼)・一般的な印象(観念)が個別的には類似しない場合であっても、具体的取引状況によっては、これらの基準の総合的な類似性の有無について判断される。

模倣品は、エッジ部分[4]の厚さ9 mm以下[5]もしくは別途取付けられていない[6]ため、耐衝撃性や耐摩耗性が大きく劣っている。また、模倣品の鋼板厚は3.2 mm以下[7]で、補強部材が省略されている貧弱な造りの製品が多い。模倣品は、外観こそ本物に似ているが、想定外の大雪に備える防災用品としての機能を十分満たしているとは言えない[8]ため、注意が必要である。

雪かきアタッチメント、除雪機 - 比較表

さらに見る 除雪可能な 雪質・積雪量, 除雪方法 ...
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脚注

関連項目

外部リンク

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