トップQs
タイムライン
チャット
視点

フネガイ科

ウィキペディアから

フネガイ科
Remove ads

フネガイ科(フネガイか、学名: Familia Arcidae)は、フネガイ目に属する二枚貝の科の一つ。全世界に約200種が生息する。化石記録も豊富であり、特にエガイ属三畳紀の層からも発見されている[1]

概要 フネガイ科 Arcidae, 分類 ...
Remove ads

特徴

殻は白から乳白色だが、茶色の筋が入ったり、全体が茶色い種もいる。生時は殻を厚い茶色の殻皮が覆っており、エガイ属のようにこれが殻の端から突き出し、毛状になる種もある[2]。このような殻皮は保護色擬態としての役割も持つと考えられる。

蝶番線は長く真っ直ぐで、多数の特殊化していない歯が一列に並ぶ[2]。これは多歯型(taxodont dentition)と呼ばれ、原始的な特徴とされる。これに似た蝶番線がタマキガイ科クルミガイ科ロウバイガイ科などでも見られる。

分布

全世界の熱帯から温帯の浅海域に分布する。オヤカタサルボウカワワシノハガイ属の種は汽水域でも見られ、カワワシノハガイ属の中には淡水域に生息する種もある[1]

生態

ほぼ全ての種が足糸で岩などに付着するが、成長に連れて足糸を切り離し、堆積物内での底生生活に移行する種もある。水管はないが、血中にエリスロクルオリンを持ち酸素運搬能力が高いため、酸素濃度の少ない場所にも生息できる[2]

名称

学名"Arcidae"、英名"ark shells"、和名"フネガイ"などはフネガイ属 Arca の殻形に由来する。2枚の殻を合わせると、殻頂の間に広い平たいスペースができる。これを甲板に見立てると、全体としてノアの方舟のような形となるためである。

利害

Thumb
コンドルノハガイ

コンドルノハガイのような大型種はカリブ海域で食用、釣餌として用いられる。

日本では、アカガイサトウガイが主に寿司刺身用に、サルボウガイが主に缶詰用に食用に供されている[3]

いくつかの種では養殖も行われており、特にハイガイ Tegillarca granosa は東南アジア諸国において重要種となっている[4]

分類

要約
視点
Thumb
シンガポールで食用とされるフネガイ科の一種
Thumb
セネガル産のオヤカタサルボウ

WoRMS[5]による。

Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads