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フランスの山人の歌による交響曲

ヴァンサン・ダンディ作曲の交響曲 ウィキペディアから

フランスの山人の歌による交響曲
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フランスの山人の歌による交響曲(フランスのやまびとのうたによるこうこうきょく、フランス語: Symphonie sur un chant montagnard français)》作品25は、ヴァンサン・ダンディ1886年に作曲した交響曲で、ダンディの数ある作品のうち、今日かろうじて演奏されるほとんど唯一の作品。題名に示されているように、主要な主題はセヴェンヌ地方で記録した民謡が充てられている(同地は山岳地帯であり、そのため「セヴェンヌ交響曲 Symphonie cévenole [1]」という別名も存在する)。交響曲としては異例なことに独奏ピアノの存在が目立っているが、交響曲の一種であるためか決して支配的であるわけではない(このパターンはファリャの『スペインの庭の夜』で他の例を認める事ができる)。ピアノはオーケストラに寄り添っているため、協奏交響曲に近い効果をもつ[2]。『ラルース世界音楽事典』では「この作品は熱烈な国民主義、自然とセヴェンヌ地方に寄せる愛着、交響曲形式と循環形式に対する嗜好という3つの面で作曲者の美意識をよく反映している。-中略-作品全体はひとつの主題《アルデシュ地方の羊飼いの歌》を基に構成されており、この主題は冒頭からコーラングレによって奏される。これにより、確固とした統一性と素晴らしい構築性を曲全体に与えている」と解説している[3]

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セヴェンヌ地方の風景

2012年初演の冨田勲作曲「イーハトーヴ交響曲」の中で、部分的に引用されている。

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初演

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20世紀初頭のアルデシュ地方の風景

1887年3月20日パリにて作曲者指揮コンセール・ラムルーマリー=レオンティーヌ・ボルド=ペーヌ英語版(本作の献呈先)のピアノ独奏で初演。

編成

構成

以下の3つの楽章から成り、30分弱の長さである。循環形式で構成され、冒頭でコーラングレが奏する主題(譜例)が変形されながら全曲に現れる。

  1. きわめて緩やかに - 中庸の速さで、生き生きと Assez lent - Modérément animé
  2. きわめて穏やかに、しかし遅くなく Assez modéré, mais sans lenteur
  3. 活き活きと Animé
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演奏時間

約25分

主な録音

さらに見る 年, ピアノ独奏 ...
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脚注

参考文献

外部リンク

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