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ベイカーベイカーパラドクス
心理現象の1つ ウィキペディアから
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ベイカーベイカーパラドクス(baker-baker paradox, パン屋のベーカーのパラドックス)は、心理現象のひとつ。ある人物を思い浮かべたとき、その人の容姿、趣味、職業、人柄、口癖まで思い出せるのに、名前が思い出せないということがある。このように、その人の他の属性と比較して名前が記憶されにくい(想起しにくい)現象をベイカーベイカーパラドクスという[1]。
この現象名の由来は、同じつづりの単語なのに、名前としてBakerと呈示されるよりも職業としてパン屋(baker)と呈示された方が記憶されやすいことによる[2]。
なお、ニューラルネットワーク理論などで「ベーカーのパラドクス(Baker's paradox)」という語があるが、それとは全く異なる用語である。
ベイカーベイカーパラドクスが生じる原因
人間の知識は乱雑に構築されているわけではなく、一定の規則に則ってネットワーク状に構築されているとされる。このネットワークでは全ての概念が同レベルにあるのではなく、上位概念と下位概念が相対的に位置している。たとえば「人」は「大学生」の上位概念だが、「生物」の下位概念である。このネットワークにおいて、「個人名」は他の概念と結び付けにくく、貧弱なネットワークしか構築できない。そのため個人名を想起するのにはかなりの努力が必要で、容易に忘却してしまうとされる。
脚注
参考文献
関連項目
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