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過酸化亜硝酸塩
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過酸化亜硝酸塩(Peroxynitrite)は、ONOO-で表されるイオンを持つ塩である。硝酸塩NO−
3の構造異性体である[1][2]。

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合成
過酸化亜硝酸塩は、超酸化物と一酸化窒素の反応で合成される[3][4][5]。
- NO + O−
2 → NO(O
2)−
- H2O2 + NO−
2 → ONOO− + H2O
その存在は、302 nmの吸光度(pH 12, ε302 = 1670 M−1 cm−1)によって示される。
反応
ONOO-は、二酸化炭素に求核的に反応する。in vivoでは、二酸化炭素の濃度は約1 mMであり、ONOO-との反応は急速に生じる。そのため、生理的条件下では、ONOO-と二酸化炭素がニトロソペルオキソ一炭酸(ONOOCO2-)を形成する反応は、ONOO-にとって、支配的な経路である。ONOOCO2-は、炭酸ラジカルと二酸化窒素にホモリシス開裂する。このうち約66%では、かご効果によりこれら2つのラジカルが再結合して二酸化炭素と硝酸となり、残りの33%では、ラジカルが溶媒のかごから逃げ出しフリーラジカルとなる。過酸化亜硝酸塩に関連する細胞損傷は、これらのラジカルが原因だと信じられている。
過酸化亜硝酸
→詳細は「過酸化亜硝酸」を参照
過酸化亜硝酸塩は塩基性溶媒中で安定であるが、共役酸の過酸化亜硝酸は非常に反応性が高い。
関連項目
- ニトロチロシン
- 活性窒素種
出典
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