ホスフィナン

ホスフィナン(Phosphinane)は、化学式(CH₂)₅PHの有機リン化合物である。無色の液体で、リンを含む飽和六員環化合物の親化合物である。これらの化合物は、主に科学的な興味が持たれている。環はフレキシブルなシクロヘキサン様いす形構造を取る^[1]。

ホスフィナン
優先IUPAC名 Phosphinane
別称 Phosphacyclohexane
識別情報
CAS登録番号	4743-40-2
3D model (JSmol)	Interactive image
PubChem CID	138339
InChI InChI=1S/C5H11P/c1-2-4-6-5-3-1/h6H,1-5H2 Key: VXTFGYMINLXJPW-UHFFFAOYSA-N
SMILES C1CCPCC1
特性
化学式	C5H11P
モル質量	102.11 g mol−1
外観	無色液体
沸点	118- 121 °C, 270 K, -68 °F
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ホスフィナンは、亜リン酸トリエチルと1,5-ジブロモペンタンのミカエリス・アルブーゾフ反応の後、環化、還元することで作ることができる^[1]。また、1-フェニルホスフィナンと三塩化リンの反応により生じる1-クロロホスフィナンの還元によっても生成する^[2]。

関連項目

• 複素環式化合物