ホノホス

ホノホス (Fonofos) は、主にトウモロコシに用いられる有機チオリン酸の殺虫剤である^[3][4]。非常に毒性が高く^[4]、極めて危険有害な物質の一覧にリストされている^[5]。

ホノホス
IUPAC名 (±)-O-Ethyl S-phenyl ethylphosphonodithioate
識別情報
CAS登録番号	944-22-9
3D model (JSmol)	Interactive image
ChemSpider	13087
ECHA InfoCard	100.012.189
PubChem CID	13676
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID2024113
InChI InChI=1S/C10H15OPS2/c1-3-11-12(13,4-2)14-10-8-6-5-7-9-10/h5-9H,3-4H2,1-2H3 Key: KVGLBTYUCJYMND-UHFFFAOYSA-N InChI=1/C10H15OPS2/c1-3-11-12(13,4-2)14-10-8-6-5-7-9-10/h5-9H,3-4H2,1-2H3 Key: KVGLBTYUCJYMND-UHFFFAOYAE
SMILES S=P(Sc1ccccc1)(OCC)CC
特性
化学式	C10H15OPS2
モル質量	246.33 g mol−1
外観	芳香を持つ淡黄色の液体[1]
密度	1.16 g/cm3[2]
沸点	130 °C, 403 K, 266 °F (0.13 mbar[2])
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

毒性

経口摂取・吸入すると急性被曝を起こし、発汗、痙攣、眩暈、吐き気、呼吸困難や頭痛を引き起こす。また、下痢や嘔吐も引き起こす。高濃度の曝露は致命的である。

鳥、魚などの水生動物やハチに対し、非常に毒性が強い。

規制

その毒性から、2003年以降はヨーロッパや北米で使用が禁止された。