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ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語
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『ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語』(原題: The White Princess)は、2017年に放送されたアメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ。2013年にBBCで放送された『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』の続編で、フィリッパ・グレゴリーの小説『The White Princess(英語版)』を基に製作された。本作は前作と異なり、BBCではなくアメリカのStarzによって製作されている[1]。全8話のミニシリーズで、アメリカでは2017年4月から6月にかけてStarzで放送された[2]。日本では、2020年4月からSTARZPLAYで日本語字幕・吹き替え版が配信された[3]。
2019年には、本作のスピンオフとなる『スパニッシュ・プリンセス キャサリン・オブ・アラゴン物語』が放送された。
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製作
2013年のテレビシリーズ『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』は多くの賞にノミネートされるなど成功を収めた。しかし2013年8月20日、第2シリーズの計画があったにもかかわらず、BBCは続編を製作しないことを発表した[4]。
2013年10月、Starzが続編のミニシリーズを計画していると報じられた[5]。2014年1月、StarzのCEOであるChris Albrechtは『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』の脚本家Emma Frostとプロジェクトに取り組んでいることを発表した[6]。StarzはBBCの関与なしに本作を制作することになった[7]。
『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』の続編ではあるが、キャストはセシリー公爵夫人を除いて一新されている[注釈 1]。
あらすじ
ヘンリー7世とエリザベス・オブ・ヨークの結婚により、ランカスター派とヨーク派は形の上では統一され、薔薇戦争は一応の終結をみる。「いとこ同士の戦争」は終わったはずだった。しかしヨーク派は、幼いウォリック伯テディ、そしてロンドン塔で死んだと思われたリチャード王子を旗印に再興の機会を伺い、両家の対立は欧州諸国を巻き込んだ争いとなり、エリザベス(リジー)は肉親と婚家との間で引き裂かれる。
キャスト
チューダー王家
- 演 - ジョディ・カマー、吹替 - 稲瀬葵
- 前王リチャード3世と愛し合っていたが、ヨーク派とランカスター派の融合のためヘンリー7世に嫁ぐ。
- リチャード3世を斃した夫ヘンリーを憎んでいたが、次第に愛するようになり、肉親であるヨーク家と嫁いだチューダー家との間で苦悩する。
- 演 - ジェイコブ・コリンズ=レヴィ、吹替 - 中川慶一
- 前王リチャード3世・前々王エドワード4世らヨーク派によって斃されたヘンリー6世の遺児。幼い頃から母マーガレットに王座につく宿命を言い聞かされ、王となることのみを目指して叔父ジャスパーとフランスで亡命生活を送ったのち、ボズワースの戦いに勝利して新王となる。
- 演 - ミシェル・フェアリー、吹替 - 唐沢潤
- ヘンリー7世の母。信心深いが、息子の王座のためならどんな手段もいとわない。
- 「王母夫人」の称号を持ち、絶大な権力を振るう。
- 演 - ヴィンセント・リーガン、吹替 -
- ヘンリー7世を幼い頃から父代わりとして養育してきた叔父。誠実で腕の立つ軍人。
- 若い頃からヘンリーの母マーガレットと密かに愛し合っている。
- 演 - リチャード・ディレイン、吹替 - 唐沢龍之介
- ヘンリー7世の母マーガレットの4番目の夫。ヘンリー7世擁立の功労者であり側近だが、時の権力者に寄り添う日和見主義者。
- ウィリアム・スタンリー
- 演 - ガイ・ウィリアムズ
- スタンリー卿の弟。兄と共にヘンリー7世に仕える。
- ストレンジ卿
- 演 - ニコラス・オーズリー
- スタンリー卿と前妻の間の息子。和平特使として訪れたブルゴーニュで、公女マリーの死のきっかけとなってしまう。
- リチャード・ポール
- 演 - アンドリュー・ウィップ
- ヘンリー7世の従兄弟にあたるウェールズの軍人。ボズワースの戦いで片腕の自由を失っている。政略結婚によってマギーの夫となる。
- モートン大司教
- 演 - ケネス・クラナム
- ヘンリー7世に取り立てられ、のちに枢機卿となる。
- 演 - ビリー・バラット
- ヘンリー7世と王妃リジーの第1王子。イングランド王として名高いアーサー王にちなんで名付けられる。
- 政権強化のため、幼くしてスペイン王女キャサリンと婚約させられる。
- 演 - ウディ・ノーマン
- ヘンリー7世と王妃リジーの第2王子。のちのヘンリー8世。
- セシリー・オブ・ヨーク
- 演 - スキ・ウォーターハウス
- リジーの妹。王妃となった姉に対抗心を持つようになる。
- 演 - マーク・エデル・ハント
- 王妃リジーの手足となって功績を挙げ、ヘンリー王子の守り役となる聖職者。
ヨーク派
- 演 - エッシー・デイヴィス、吹替 - 幸田直子
- 前々王エドワード4世の妻であり、新王妃リジーとロンドン塔の王子たちの母。水妖メリュジーヌの子孫を自認し、まじないを使う。
- ヘンリー7世を王と認めず、亡命させた王子リチャードに望みを託してひたすらヨーク家の再興を願い続ける。
- 演 - レベッカ・ベンソン
- 前王リチャード3世の姪。幼いときに母イザベルが病死し、父ジョージが処刑され、叔母である前王妃アン・ネヴィルに引き取られていた。
- おとなしく控えめな性格で、平穏な暮らしを願っていたが、ロンドン塔に幽閉された弟テディを救おうとするうち、ヨーク家再興を狙う叔母たちの反乱計画に巻き込まれる。
- 演 - アルバート・デ・ヨング(幼少期:リス・コナー)
- マギーの弟であり、王位継承権を持つヨーク派最後の男子。
- 知的に未発達なまま10歳で幽閉の身となったため、青年となっても年齢相応の知識や振る舞いを身につけられていない。
- 演 - ジョアンヌ・ウォーリー
- 前々王エドワード4世の妹で前王リチャード3世の姉。亡くなったブルゴーニュ公シャルルの後妻であり、シャルルの先妻の娘マリーとの仲も良好で、ブルゴーニュの実権を握る人物。
- 義姉である元王妃エリザベスと連絡を取り合い、ヨーク家再興のために奔走する。
- 演 - キャロライン・グッドール[注釈 2]
- かつて宮廷で権勢を誇った、前王リチャード3世と前々王エドワード4世の母。娘であるブルゴーニュ公妃の元に身を寄せる。
- 演 - パトリック・ギブソン
- 前々王エドワード4世の第2王子で現王妃リジーの実の弟とされる、本作の鍵を握る人物。
- 前王リチャード3世によってロンドン塔に幽閉されそうになったところを、母エリザベスが用意した替え玉と入れ替わって亡命し、一旦は帰還するが、ヘンリー7世即位を受けて再び亡命する。
- 7年の間消息不明だったが、叔母であるブルゴーニュ公妃の元に現れて庇護を受け、正統な王を名乗って王位奪還に立ち上がる。
- 本物のリチャード王子かどうか作中で言及はなく、チューダー家からは王子を騙るパーキン・ウォーベックとされている。
- キャサリン・ゴードン
- 演 - エイミー・マンソン
- スコットランドの貴族の娘。リチャードの妻となる。
- 演 - オリバー・ヘンブロー
- 前王リチャード3世に王位継承者に指名されていた。継承権を剥奪され、ヘンリー7世に忠誠を誓うが、偽のウォリック伯ランバートを担ぎ、ヨーク派の政権奪取を企てる。
- サフォーク公妃エリザベス
- 演 - スージー・トレイリング
- 前王リチャード3世の姉。
- 演 - エイドリアン・ローリンズ
- 前王リチャード3世の姉の夫。
- ラヴェル子爵
- 演 - アンソニー・フラナガン
- ヨーク派の貴族。元王妃エリザベスの呼びかけに呼応してヘンリー7世暗殺を試みる。
- ネッド
- 演 - ロロ・スキナー
- 王宮の馬丁。密かに元王妃エリザベスに忠誠を誓い、連絡役をつとめる。
- ルース
- 演 - キティ・スミス
- リジーの侍女。マーガレットの目を盗んで元王妃エリザベスの連絡役をつとめるが、伝染病に倒れる。
- 演 - マックス・トゥルー
- ブルゴーニュ公によって偽のウォリック伯に仕立て上げられる少年。
そのほか
- 演 - エマニュエル・ブアジズ
- ブルゴーニュ公シャルルの1人娘。シャルルの後妻である公妃マーガレットに深く愛されている快活な公女。
- ロドリゴ・デ・プエブラ
- 演 - フィリップ・アルディッティ
- スペイン大使。
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エピソード
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評価
批評
本作は批評家から高い評価を受けている。批評集積サイトのRotten Tomatoesには17件のレビューがあり、批評家支持率は76%、平均点は10点満点で6.95点となっている[17]。また、Metacriticには9件のレビューがあり、加重平均値は71/100となっている[18]。
脚注
外部リンク
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