次の証明はヒューゴ・ハドヴィッガーに帰せられる[6]。原点中心、半径tの円を
とする。また、関数
を閉集合xの面積とする。
図1
内接円
と外接円
の半径がそれぞれ
である凸コンパクト集合
を考える。図1では、
を紫色の正方形、内接円を緑色、外接円を青色で示してある。
に含まれず、
に含まれる部分を
とする。ミンコフスキー和
の面積と半径
の円(図1,黄)について

が成立する。
図2
次に内接円、外接円の中心を通る直線Δで
を半分に切断する。上の部分を
とする。
のミンコフスキー和は半径
の半円板と図2の様な薄黄色の部分の和集合になる。l1,l2を
とΔの2つの交わる部分の長さとして次の式が成立する。
この等式にミンコフスキー・シュタイナーの公式を用いて値を評価する。ただし
は凸集合ではないため、右辺は極限値とはならない。
ここで
は、
上部の周長。
下部についても同様にした式と、この式を辺々加えて
ここでpは
の周長。また、
の面積は外接円板と
の面積aの差に等しいので、

これは面積
についての2次多項式
に、内接円半径
を代入した値が負になることを意味する[7]。
上記と全く同様の議論で、外接円半径
についても同様の結論を得る。

この2つの不等式より、さらに次の不等式が成立する。

これを変形して、
