トップQs
タイムライン
チャット
視点
マムーニア
ウィキペディアから
Remove ads
マムーニア(Mamunia)は、ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーによる楽曲。1973年のウイングスのアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』に収録された。また、アメリカではシングル「ジェット」のB面としてリリースされたが、将来のシングルA面候補とされたため、「レット・ミー・ロール・イット」と差し替えられた[1][2][3]。
Remove ads
曲および歌詞
「マムーニア」は1973年初めにマラケシュで作曲された[1]。タイトルは当時マッカートニー一家が滞在していたホテル「マムーニア (Mamounia)」にインスパイアされた物である[1][2][3]。「Mamounia」はアラビア語で「安全な避難所」を意味する[1][2][3][4]。作家のジョン・ブラニーによると、ポールはこの語を「再生のメタファー」として使用したとする[1]。「マムーニア」はアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』中のタイトル曲や「ブルーバード 」と共に、脱出と自由のテーマを信奉する[5]。曲のヴァースでは、「雨」を人々が直面する困難な時の比喩として使用する[6]。雨にうんざりしている様子を歌った歌詞は、ポールがラゴスで体験したことそのままを表しており、曲のメッセージは、皆が厳しい時に直面しても不平を言わずに、自分の「安全な避難所」に焦点を合わせた方が良い、と言うものである[6]。
「マムーニア」はラゴスで録音された『バンド・オン・ザ・ラン』収録曲の中で、最初のものであった[1][6]。ポール・マッカートニーはリードボーカルとベースを担当し、デニー・レインがギターとバックボーカル、リンダ・マッカートニーもバックボーカルを担当した[1]。バスドラムはポールのローディーが担当している[2]。「マムーニア」は「ブルーバード」同様にアコースティック曲である[7]。音楽評論家のロバート・クリストガウは曲のイントロを「アフロ・ソウル」と表現した[8]。曲とリフレインのキーはAメジャー、ヴァースはCメジャーである[6]。作家のチップ・マディンジャーとマーク・イースターは曲を「浮かぶようにとても軽い調子」と評したが、「厳しく旋律的だ」とも述べている[2]。
Remove ads
パーソナル
- ポール・マッカートニー - リードボーカル, ギター, ベース
- リンダ・マッカートニー - バックボーカル, キーボード
- デニー・レイン - バックボーカル, ギター
批評家によるコメント
ヴィンセント・ベニテズ教授はこの曲を「マッカートニーのポップスのスタイルの典型的な例」と記した[6]。ブラニーは「明るくて快活なポップソング、人生の中で良いことを祝い、等しく楽しむ[1]。」と著した。「モジョ」誌は「ナイーブな知恵の真珠[9]」と記した。作家のロバート・ディマリーとマイケル・ライドンは「『マムーニア』は『ソリッドなB面曲』」と著した[10]。ポール・マッカートニーの伝記作家、ピーター・カーリンは「『マムーニア』は(ビートルズの)『レイン』より気楽な感情へのアプローチを取る。[11]」とした。作家のティム・ライリーも「レイン」との関係性に同意し、「レノンの『レイン』の淡いリライトであるが、『スマートな2つのキーの枠組み』を称賛する。」とした[12]。
プロモーションビデオ
プロモーションビデオは1974年7月に制作された[2]。プロデューサーはジム・クィック[2]。ビデオの大半はアニメーションで、ポールは登場しない[2]。「The Dave Cash Radio Show」で初めて放送され[2]、2007年の『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』に収録された[13]。
カバー
ドン・フレミングが2003年の『バンド・オン・ザ・ラン』のリメイクでカバーしている[14]。ラリー・ペイジは1990年代中旬のアルバム『John Paul George Ringo』『Imagine』でカバーしている[15]。
余談
この曲はアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」収録曲で、唯一ライヴ演奏の記録が無い曲として知られている。
参照
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads