マレーモリフクロウ

マレーモリフクロウ(Spotted wood owl)は、フクロウ属のフクロウである。生息域は不連続で、ボルネオ島の周りの多くの地域で見られるが、ボルネオ島自体では見られない。

マレーモリフクロウ
シンガポールの白沙公園にて
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 鳥綱 Aves 目 : フクロウ目 Strigiformes 科 : フクロウ科 Strigidae 属 : フクロウ属 Strix 種 : マレーモリフクロウ S. seloputo
学名
Strix seloputo Horsfield, 1821
シノニム
Strix orientalis Strix pagodorum Strix Selo-puto Horsfield, 1821 (old orthography) Surnia whiteheadi

マレーシアの国立動物園にて

外見

マレーモリフクロウは、体長約44-48cm、翼長約30-36cmまで成長する。頭はチョコレート色で、顔盤は橙色であり、喉には黄色の帯状の模様があるが、羽角はない。上半身はコーヒー色で、白色の横縞と、黒色で縁取られた白色の斑点がある。下半身は鈍い黄色で、太い白色の横縞と細い黒色の横縞がある。眼は濃茶色で、嘴は緑がかった黒色である。脚とつま先には羽毛が多く、外から見える部分はオリーブ色である。鳴き声は、転がるような「フフフ」の後に長い「フー」という音が続く^[2]。

分布と生息地

3つの亜種がある。

• Strix seloputo seloputo - ミャンマー南部からタイ王国中央部、シンガポール、スマトラ島のジャンビ州やジャワ島に生息
• Strix seloputo baweana - ジャワ島北部のバウェアン島の固有種
• Strix seloputo wiepkini - カラミアン諸島及びフィリピンのパラワン島に生息

典型的な生息地には、低地森林、マングローブの沼地、開墾された森林、プランテーション、町や村の公園等がある^[2]。

生態

餌は、主にネズミやラットであり、昆虫や小さい鳥を食べることもある^[2]。

保全状況

生息域は非常に広く、いくつかの生息地では一般的な鳥である。個体数は調査されていないが、安定的だと見られており、国際自然保護連合は、保全状況を「低危険種」と位置付けている。