マンデルスタムはsチャンネルの反応と呼ばれる
という反応を考え、
,
,
という3変数を導入した。これらをマンデルスタム変数と呼ぶが、
で結びついているので独立な変数は2個である。変数sはAとBの重心系におけるエネルギーの二乗を表し、tはAからCへの(移行運動量)2を表し、uはAからDへの(移行運動量)2を表す。
マンデルスタム表示で重要なのは、この表示が同時に次の2つの反応を表すことである。
・・・「tチャンネルの反応」
・・・「uチャンネルの反応」
ここで
は
の反粒子である。反応振幅は互いに解析接続で結ばれている。3つの反応の振幅
はスペクトル関数
を使って以下のように書くことができる。
