マームズベリー伯爵

マームズベリー伯爵（英語: Earl of Malmesbury）は、イギリスの伯爵位。

マームズベリー伯爵 Earl of Malmesbury
創設時期	1800年12月29日
創設者	ジョージ3世
貴族	グレートブリテン貴族
初代	初代伯ジェームズ・ハリス
現所有者	7代伯ジェームズ・ハリス
相続人	フィッツハリス子爵ジェームズ・ハリス
相続資格	初代伯爵の直系嫡流の男系男子
付随称号	フィッツハリス子爵 マームズベリー男爵
モットー	我、守り続けん (Je Maintiendrai） ※オランダ王家のモットー どこにいても祖国を忘れるな (Ubique Patriam Reminisci)

18世紀後半の外交官ジェイムズ・ハリスが1800年にグレートブリテン貴族として叙されたのに始まる。

経歴

初代マームズベリー伯ジェイムズ・ハリス

駐プロイセン公使（英語版）(在職1772-1776)や駐ロシア大使（英語版）(在職1776-1783)、駐オランダ大使（英語版）(在職1784-1789)などを務めた外交官ジェイムズ・ハリス(1746–1820)は、1788年9月19日にウィルトシャー州におけるマームズベリーのマームズベリー男爵(Baron Malmesbury, of Malmesbury in the County of Wiltshire)、ついで1800年12月29日にマームスベリー伯爵(Earl of Malmesbury)とサウスハンプトン州におけるハーンコートの第7代フィッツハリス子爵(Viscount FitzHarris, of Hurn Court in the County of Southampton)に叙せられた（いずれもグレートブリテン貴族爵位）^[1][2]。

その長男の2代伯ジェイムズ・ハリス（英語版）(1778–1841)は、襲爵前にトーリー党の庶民院議員を務め、1807年のポートランド公爵内閣で外務副大臣（英語版）(在職1807)を務めた^[1][3]。

その長男の3代伯ジェイムズ・ハリス(1807–1889)も保守党の政治家であり、外務大臣(在職1852、1858-1859)や王璽尚書(在職1866-1868、1874-1876)などの閣僚職を歴任した^[1][4]。

3代伯には子供がなかったため、甥(2代伯の次男エドワードの長男)にあたるエドワード・ハリス（英語版）(1842–1899)が4代伯を継承した。その後、その長男のジェイムズ・ハリス（英語版）(1872–1950)が5代伯、その長男のウィリアム・ハリス（英語版）(1907–2000)が6代伯、その長男のジェイムズ・ハリス(1946-)が7代伯を継承した。彼が2016年現在の当主である^[1][5]。

本邸はハンプシャー・グレイウェル（英語版）にあるグレイウェル・ヒル(Greywell Hill)である^[1]。

現当主の保有爵位

現在の当主7代マームズベリー伯ジェイムズ・ハリスは以下の爵位を保有している^[1][5]。

• 第7代マームスベリー伯爵 (7th Earl of Malmesbury)

  (1800年12月29日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

• サウスハンプトン州におけるハーンコートの第7代フィッツハリス子爵 (7th Viscount FitzHarris, of Hurn Court in the County of Southampton)

  (1800年12月29日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

• ウィルトシャー州におけるマームズベリーの第7代マームズベリー男爵 (7th Baron Malmesbury, of Malmesbury in the County of Wiltshire)

  (1788年9月19日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

マームズベリー伯 (1800年)

• 初代マームズベリー伯ジェイムズ・ハリス (1746–1820)
• 2代マームズベリー伯ジェイムズ・エドワード・ハリス（英語版） (1778–1841)
• 3代マームズベリー伯ジェイムズ・ハワード・ハリス (1807–1889)
• 4代マームズベリー伯エドワード・ジェイムズ・ハリス（英語版） (1842–1899)
• 5代マームズベリー伯ジェイムズ・エドワード・ハリス（英語版） (1872–1950)
• 6代マームズベリー伯ウィリアム・ジェイムズ・ハリス（英語版） (1907–2000)
• 7代マームズベリー伯ジェイムズ・カールトン・ハリス (1946-)
  • 法定推定相続人は現当主の長男フィッツハリス子爵(儀礼称号)ジェイムズ・ヒュー・カールトン・ハリス (1970-)