ミンク属

ミンク属（ミンクぞく、Neovison）は北米原産のイタチ科に属する属で、現生するミンク (Neovison vison)と、1860年から1920年の間に毛皮商人によって絶滅に追い込まれたウミベミンク (Neovison macrodon)の2種で構成されている。

ミンク属
ミンク (Neovison vison)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 亜目 : イヌ型亜目 Caniformia 下目 : クマ下目 Arctoidea 小目 : イタチ小目 Mustelida 上科 : イタチ上科 Musteroidea 科 : イタチ科 Mustelidae 亜科 : イタチ亜科 Mustelinae 属 : ミンク属 Neovison 最新の分類ではNeogale
学名
Neovison (Baryshnikov & Abramov, 1997) または Neogale（Gray, 1865）
和名
ミンク属[1]
種
N. vison ミンク N. macrodon †ウミベミンク N. africana アマゾンイタチ N. felipei コロンビアイタチ N. frenata オナガオコジョ

近年行われた分子系統解析により、従来イタチ属に分類されてきたアメリカ大陸のコロンビアイタチ Mustela felipei、アマゾンイタチ Mustela africana、オナガオコジョ Mustela frenataからなるクレードがミンクとともに単系統群を成すことが判明した^[2][3]ため、ミンク属（学名としてはNeogaleが用いられる）に移された。ミンク属 Neogaleとイタチ属 Mustelaの系統は1,180万～1,340万年前の中新世に分岐したことも明らかになっている^[4]。

ミンク属（Neogale）の系統 ^[5]

Mustelinae イタチ亜科	Mustela イタチ属   Neogale ミンク属       Neogale africana アマゾンイタチ     Neogale felipei コロンビアイタチ       Neogale frenata オナガオコジョ         Neogale vison アメリカミンク     †Neogale macrodon ウミベミンク