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メイジェル・バレット

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メイジェル・バレット
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メイジェル・バレット・ロッデンベリー(Majel Barrett-Roddenberry、1932年2月23日 - 2008年12月18日[1]アメリカ女優プロデューサーであり、SFテレビドラマシリーズ『スタートレック』を創作したジーン・ロッデンベリーの妻である[1]。結婚前の氏名はメイジェル・リイ・ヒューデック(Majel Leigh Hudec)だった。

概要 メイジェル・バレット Majel Barrett, 本名 ...

ロッデンベリーと結婚し、また『スタートレック』の全シリーズに関わっているところから、「『スタートレック』のファーストレディ」と呼ばれることがある。スタートレックの最初のシリーズである『宇宙大作戦』終了後の1969年8月6日に日本で結婚式を挙げている[1][2]

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経歴

要約
視点

1932年2月23日にオハイオ州クリーブランドにメイジェル・リイ・ヒューデックとして生まれ、幼少の頃から演劇を学んだ[1]。フロリダ州Goral Gablesのマイアミ大学に入学し、幾つかの舞台に出演後にハリウッドに移った。1950年代後半から1960年代にかけて映画やテレビシリーズに端役として出演を重ねていた[1]デジルスタジオでは『ボナンザ』『アンタッチャブル』『ザ・ルーシー・ショー』『The Lieutenant』等に関わった。またルシル・ボールからコメディの教えを受けた。1960年に 『ビーバーちゃん』でグエン・ルーサーフォードを演じた。また映画では『Will Success Spoil Rock Hunter?』に出演している。ジーン・ロッデンベリーとの間に一子をもうけている[1]

スタートレック

SFテレビシリーズ『スタートレック』では劇場版とアニメーション版を含む多くの作品に様々な役柄で出演している。

『スタートレック』オリジナルシリーズ『宇宙大作戦』のパイロット版である『歪んだ楽園英語版』では宇宙船エンタープライズ の副長(ナンバーワン、本名の設定無し)を演じている。このような、主役の一人で命令を下す立場の人物役がまだ無名だったメイジェル・バレットに与えられたのは、創作者であるジーン・ロッデンベリーの恋人だったためだとして NBCの重役は残らず激怒したといわれる[3]。"Star Trek Memories" でウィリアム・シャトナーはこれを認め、更にはテスト上映で女性視聴者はこのキャラクターを嫌悪していたとクリス・クレスキに語っている[4]。また、女性の視聴者に対して「でしゃばり」で「苛立ち」を感じさせ「ナンバーワンは男性と張り合うべきではない」とも思わせたと書いている[5]。メイジェル・バレットはしばしば、「ジーン・ロッデンベリーは(やはりネットワークの重役達から嫌われていた)スポックと女性キャラクターのどちらかを選ばなくてはならなかったから、ヴァルカン人を残し、女性の方と結婚したのよ。レナード・ニモイがその逆を承知するとは思えなかったし」とジョークを言った[6]

『宇宙大作戦』のレギュラーエピソードではクリスティン・チャペル英語版看護婦の役を演じることになった。チャペルはスポックに対する報われない愛情を内に秘めているキャラクターである。映画『スタートレック』の前半部にはチャペルが医者となっているシーンがある。チャペルは『スタートレックIV 故郷への長い道』にも登場し、継続的なキャラクターであると判る。チャペルの髪はTVでは金髪であったが、映画では黒髪になっている[7][8]。アニメーションシリーズの『まんが宇宙大作戦』では声優としてチャペル看護婦やレス[9]を含め何役かを演じている。

その後、『新スタートレック』では、その自由奔放でわがままな性格でD型エンタープライズピカード艦長を困惑させるベタゾイド大使で、カウンセラーディアナ・トロイの母親でもあるラクサナ・トロイとしてキャスティングされ、再度『スタートレック』シリーズに復帰している。また、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』でもラクサナ・トロイとして複数のエピソードに登場し、保安チーフのオドーと強い絆を築いた。

『宇宙大作戦』と『新スタートレック』、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』、『スタートレック:ヴォイジャー』およびほとんどの劇場版、さらに『スタートレック:エンタープライズ』でも2本のエピソードで、惑星連邦所属の宇宙船に搭載されているコンピュータ(LCARS)の音声を担当した。また、『スタートレック』関連のさまざまなコンピュータゲームやソフトウェア(en:Star Trek games#Video games)にも声優として出演している。ただし、『Star Trek Online』のコンピュータ音声はラニ・ミレルラが彼女の声色を真似て演じているものである。

生前の彼女は、ファンに夢を与えつつ『スタートレック』シリーズの活気を維持するため、主要な『スタートレック』コンベンションに毎年、出席するよう努めていた[1]

亡くなる直前の 2008年12月9日、ロッデンベリー・プロダクションは『スタートレック』シリーズ11作目の映画『スター・トレック』でも彼女が再びコンピュータ音声を演じていると発表した[10]。ロッデンベリー家のスポークスマンを務めるシーン・ロッサルは「メイジェル・バレット・ロッデンベリーの担当シーンは2008年12月4日には既に収録し終わっている」と述べた[1]

『スタートレック』後

母は、『スタートレック』のファン達がこれまで42年もの間、ロッデンベリーの夢を生かし続ける決定的役割を果たしてくれた事実を認め本当に感謝しています。それは父が亡くなってからずっと長い間、ファンから受けた愛へのお返しなのです。

ユージーン・ロッド・ロッデンベリーJr.
"San Jose Mercury News"[1]

1973年に夫のジーン・ロッデンベリーが製作したポスト終末論的なテレビドラマのパイロット版『GenesisII』でプリマス・ドミニク役を演じている。また、ジーン・ロッデンベリーの死後に残されていた資料から、『アンドロメダ』と彼女がDr.ジュリアンを演じた『アース〜最後の闘い〜』の2作品を制作した。

『スタートレック』シリーズとSFテレビドラマシリーズ『バビロン5』の製作者の繋がりにより『バビロン5』の第3シーズンのキーエピソードとなった「地球に戒厳令発令」ではセントーリの前皇帝第三夫人モレーラを演じた。アニメーション作品『ファミリー・ガイ』の第3シーズンのエピソード"Emission Impossible"にゲストとして参加した時には、ステューウィー・グリフィンの船のコンピュータ音声を演じ、『スタートレック』シリーズでコンピュータ音声を担当したことをパロディにしている。ユニオン・パシフィック鉄道では線路の欠陥検査装置にメイジェル・バレットの声を使用している。装置が欠陥を発見すると録音された声が列車の乗務員にラジオで知らされるようになっている[11]

2008年12月18日、カリフォルニア州ロサンゼルスベルエアーの自宅で白血病のため76歳で死去した[1]。遺灰は宇宙葬にされる[12]

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出演作品

映画

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テレビ

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コンピュータゲーム

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脚注

外部リンク

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