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メキシコの国歌
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メキシコの国歌(スペイン語: Himno Nacional Mexicano)は、メキシコの国章・メキシコの国旗とならぶメキシコの国の象徴である。フランシスコ・ゴンサレス・ボカネグラ(Francisco Gonzáles Bocanegra;1821年 - 1861年)によって作詞、ハイメ・ヌノ・ロカ(Jaime Nunó Roca;1824年 - 1908年)によって作曲され、1854年に制定された。曲名は歌いだしから「Mexicanos, al grito de guerra」(メキシコ人よ、戦争の叫びに)とも呼ばれる。
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概要


1853年11月に時のアントニオ・ロペス・デ・サンタ・アナ大統領は国歌の作詞コンテストを開催し、ゴンサレス・ボカネグラの歌詞が優勝した。 3か月後の1854年2月には同様に作曲コンテストが開催され、スペイン人で当時メキシコ軍楽隊のリーダーであったヌノの曲が優勝した。この曲は1854年9月15日に初めて歌われた[1]。当初の曲名は『神と自由』(Dios y Libertad)だった[2]。しかしながら、当時の保守派と自由主義者の対立により、サンタ・アナは翌年亡命し、彼が制定したすべてのものは国歌を含めて廃止されてしまった[1]。
1862年のフランスのメキシコ出兵のときに、フランスと戦うイグナシオ・サラゴサの率いる東軍(Ejército de Oriente)によって再び国歌が歌われるようになった[1]。
1901年には国歌の最初のレコードがアメリカ合衆国のビクタートーキングマシンから発売された[3]。
1854年以来メキシコ国歌として使用されているが、この曲がメキシコの国歌として公式に決定されたのはマヌエル・アビラ・カマチョ大統領時の1943年である[4]。1984年には「国章・国旗・国歌法」が制定され[5]、国章・国旗とともに国歌が国の象徴として規定された。
曲はコーラスではじまり、各詩節の間にコーラスをはさみ、最後にコーラスで終わる。各詩節は8行からなる。本来の歌詞は10番まであるが、一部の歌詞がサンタ・アナについて歌っているため、1番・5番・6番・10番の4詩節のみを演奏することに決められた[6](1984年の法ではそれぞれ1番・2番・3番・4番とする)。略式にはコーラス+1番コーラスとする。
国歌演奏の時には片手を胸に水平に掲げる敬礼をとる。
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歌詞
要約
視点

コーラスの後半2行と、各節の最後の行は繰り返す。
原文
歌詞(和訳)
- コーラス
- メキシコ人よ、戦争の叫びに
- 車輪と馬勒を用意せよ
- 大地よ、その中心で震えたまえ
- カノン砲の音がとどろく中で
- 𝄆 大地よ、その中心で震えたまえ
- カノン砲の音がとどろく中で 𝄇
- 1番
- おお祖国よ、汝は頭上の神々しい平和の大天使によって
- オリーブの冠を頂くだろう
- なぜなら神の指によって書き綴られた
- 天上の永遠の栄光ある運命によって、
- しかし外国の敵が無謀にも
- 汝の大地を踏みにじろうとすれば
- おお愛されし祖国よ、思いだせ、
- 𝄆 天が汝に息子みなを戦士として与えたことを 𝄇
- (コーラス)
- 5番
- 戦争、不埒にも祖国の紋章を
- 汚そうとする者らへの休戦なき戦争!
- 戦争、戦争!御旗をば
- 血の波にずぶぬれにせよ。
- 戦争、戦争!山でも、谷でも、
- カノン砲を恐るべき斉射で撃ちたまえ、
- そして堂々たる砲声よ響き渡りたまえ
- 𝄆 連帯!自由の雄たけびとともに! 𝄇
- (コーラス)
- 6番
- おお祖国よ、無防備の汝の子どもらが、
- 恥辱のくびきをかけられる前に、
- 汝の大地が彼らの血潮で濡らされ、
- そこに彼らの足跡が残された。
- 汝の教会、宮殿そして塔は
- 凄まじいどよめきとともに崩れ、
- その廃墟が後に残る、いわく、
- 𝄆 幾千の英雄により、ここに祖国が始まる。𝄇
- (コーラス)
- 10番
- 祖国よ祖国よ!汝の子どもらは汝に誓う
- 汝のために最後の息をすることを、
- 招集ラッパが血気盛んな音とともに
- 勇気と一緒に彼らを戦いに呼ぶ。
- 汝のために、オリーブの冠を!
- 栄光ある彼らのための記憶を!
- 汝のために、勝利の月桂冠を!
- 𝄆 名誉ある彼らの霊廟を! 𝄇
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脚注
外部リンク
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