メバスタチン(Mevastatin、別名:コンパクチン(Compactin)、ML-236B)は、スタチンに分類される脂質降下薬の一つである。
概要 IUPAC命名法による物質名, データベースID ...
メバスタチン
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IUPAC命名法による物質名 |
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- (1S,7R,8S,8aR)-8-{2-[(2R,4R)-4-Hydroxy-6-oxotetrahydro-2H-pyran-2-yl]ethyl}-7-methyl-1,2,3,7,8,8a-hexahydronaphthalen-1-yl (2S)-2-methylbutanoate
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データベースID |
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CAS番号
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73573-88-3 |
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ATCコード |
none |
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PubChem |
CID: 64715 |
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IUPHAR/BPS(英語版) |
3031 |
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DrugBank |
DB06693 |
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ChemSpider |
58262 |
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UNII |
1UQM1K0W9X |
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KEGG |
C13963 |
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ChEBI |
CHEBI:34848 |
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ChEMBL |
CHEMBL54440 |
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化学的データ |
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化学式 | |
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分子量 | 390.513 g/mol |
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- O=C(O[C@@H]1[C@H]3C(=C/CC1)\C=C/[C@@H]([C@@H]3CC[C@H]2OC(=O)C[C@H](O)C2)C)[C@@H](C)CC
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- InChI=1S/C23H34O5/c1-4-14(2)23(26)28-20-7-5-6-16-9-8-15(3)19(22(16)20)11-10-18-12-17(24)13-21(25)27-18/h6,8-9,14-15,17-20,22,24H,4-5,7,10-13H2,1-3H3/t14-,15-,17+,18+,19-,20-,22-/m0/s1
- Key:AJLFOPYRIVGYMJ-INTXDZFKSA-N
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メバスタチンは1970年代に遠藤章によってアオカビの一種Penicillium citrinum(英語版) から単離された。遠藤はメバスタチンがHMG-CoA還元酵素阻害薬、すなわちスタチンであることを同定した[1]。メバスタチンは最初のスタチン薬と考えられている。メバスタチンの臨床試験は1970年代末に日本で行われたが、市販はされなかった[2]。一般に利用可能になった初のスタチン薬はロバスタチン(Lovastatin)である。
In vitroにおいて、メバスタチンは抗増殖作用を示す[3]。
イギリスの研究グループは同じ化合物をPenicillium brevicompactum から単離し、コンパクチンと命名し、1976年に彼らの結果を発表した[4]。このイギリスのグループは抗菌作用について言及しているが、HMG-CoA還元酵素阻害については言及していない。
高用量ではメラノーマ細胞の増殖を阻害する[5]。