モーリーの定理にはいくつかの証明があるが、その多くが簡単ではない。多くの証明法が、最初に正三角形を定義し、その正三角形の頂点が三等分線の交点上にあることを示すものである。
証明の例
ここでは、三角関数を利用した証明を挙げる。
a, b, c を以下のように定義する。




なので

計算を簡単にするために外接円の半径を 1 とすると、3辺の長さは



となる。
△BPC に正弦定理を適用すると、


sin 3a° を以下のように変形する。

この式を上の BP の式に代入すると

となる。同様に、

△BPR に余弦定理を適用すると

この式に上で得た BP, BR の値を代入すると

ここで (60°+ a°) + (60°+ c°) + b°= 120°+ (a°+ b°+ c°) = 180°である。内角が 60°+ a°, 60°+ c°, b°の三角形に正弦定理と余弦定理を適用すると、


同様に


これより

となり、3辺が等しいことが示された。