トップQs
タイムライン
チャット
視点

ヤコビの二平方定理

ウィキペディアから

Remove ads

ヤコビの二平方定理 (Jacobi's two square theorem) は、自然数を高々二個の平方数の和で表す方法の数を与える定理[1]。名称はドイツの数学者ヤコビに由来する。

自然数Nを高々二個の平方数の和で表す方法の数は

で与えられる。但し、シグマ記号は2で整除されないNの約数(1とNを含む)について和を取ることを表す。言い替えれば、自然数Nを高々二個の平方数の和で表す方法の数は、Nの約数のうち、4を法にして1と合同になるものの個数から3と合同になるものの個数を引いたものの4倍に等しい。

Remove ads

具体例

要約
視点

例えば、

であるが、実際に25を高々二個の平方数の和で表す方法は

であり、符号と順序を区別すれば12個になる。

Remove ads

証明

要約
視点

テータ関数の比は楕円関数(二重周期を持つ有理型関数)になり、楕円関数の導関数も楕円関数になるから、

は共に楕円関数である。且つ、

であるから、となるところにおいて悉くとなり、リウヴィルの定理によっては定数である。として

により、を得る。従って、

である。右辺のテータ関数を無限乗積に展開し、を代入し、と書くと

となり、ヤコビの三重積の公式により

となる。一方、

であるから

であり、テータ関数の対数微分の公式により

である。以上により、

が得られ、の係数を比較することにより、

が得られる。

Remove ads

関連記事

出典

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads