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ヤマクルマガイ

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ヤマクルマガイ
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ヤマクルマガイ Spirostoma japonicum は、ヤマタニシ科の陸産貝類の1種。ごく平らな殻を持ち、蓋が円錐形に高く盛り上がっている。

概要 ヤマクルマガイ, 分類 ...
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特徴

殻は円座形で螺塔はほとんど平らになっている[1]。螺層は4.5層で各層はよく膨らんでいて繋ぎ目は深くなっている。体層は大きくて丸い。殻皮は滑らかで黄褐色、光沢がある。殻口は丸く、前向きにやや傾き、その縁は滑らか、分厚くなってやや反転している。臍孔はとても広くて、その内側に全部の螺層を見ることが出来る。殻の大きさには雌雄の二型があり、雌の殻の方が大きくて殻高6.4-7.1mm、殻径11.8-15.7mmであるのに対して、雄では殻高5.8-6.8mm、殻径11.8-15.7mmである[2]

殻の蓋は丸くて革質で、外側は円錐形に中央が高まっており、その表面に螺旋の模様があってまるでハエの蛹のようにも見える[3]

分布と生息環境

本州の中部以南・以西から四国、九州に分布する[2]。国外では朝鮮半島南部からも知られる[3]

林の下、特に砂丘の灌木林の下に多い[3]。樹種としてはタブノキヤブニッケイウバメガシ(いずれも日本南部の海岸林の代表的な構成種)の下の落葉に生息する[2]

類似種など

屋久島、種子島、口ノ島には本種に似ているが殻高6mm、殻径10.5mmとはっきりと小型のものがあり、これをヒメヤマクルマガイ S. j. nakadai と言う。本種の亜種とされるがかつては別種に扱っていた[4]。これ以外には日本では類似の種はない。

出典

参考文献

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