ヨウ化パラジウム(II)

ヨウ化パラジウム(II)(Palladium(II) iodide)は、パラジウムとヨウ素からなる無機化合物で、化学式はPdI₂である。塩化パラジウム(II)ほど一般的ではないが市販されており、パラジウム化学の出発点の1つとなっている。

ヨウ化パラジウム(II)

識別情報
CAS登録番号	7790-38-7
3D model (JSmol)	Interactive image
ChemSpider	74228
ECHA InfoCard	100.029.276
EC番号	232-203-7
PubChem CID	82251
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID90999090
InChI InChI=1S/2HI.Pd/h2*1H;/q;;+2/p-2  Key: HNNUTDROYPGBMR-UHFFFAOYSA-L  InChI=1/2HI.Pd/h2*1H;/q;;+2/p-2 Key: HNNUTDROYPGBMR-NUQVWONBAU
SMILES [Pd](I)I
性質
化学式	I2Pd
モル質量	360.229 g/mol
外観	黒色結晶
密度	6,003 g/cm3
融点	350 °C (分解)
水への溶解度	水に不溶
関連する物質
その他の 陰イオン	フッ化パラジウム(II) 塩化パラジウム(II) 臭化パラジウム(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 N verify (what is  N ?)

かつては、ヨウ化パラジウム(II)として沈殿させることにより、サンプル中のパラジウム量を重量測定で決定していた。塩化物や臭化物と異なり、ヨウ化パラジウム(II)は過剰量のヨウ素にそれほど溶解しない^[1]。

性質

ヨウ化パラジウム(II)自体は水に不溶であるが、過剰量のヨウ素が存在すれば、PtI₄^2-アニオンを形成するため、溶解する。溶液中では、いくつかの有機反応の触媒として働く^[2]。