ラスト・リペア・ショップ

『ラスト・リペア・ショップ』（The Last Repair Shop）は、ベン・プラウドフット（英語版）とクリス・バワーズ監督による2023年のアメリカ合衆国の短編ドキュメンタリー映画である。

ラスト・リペア・ショップ
The Last Repair Shop
監督	ベン・プラウドフット（英語版） クリス・バワーズ
製作	ベン・プラウドフット ジェレミー・ランバート ジョシュ・ローゼンバーグ クリス・バワーズ
製作総指揮	クリス・バワーズ ブリアナ・ヘンリー レスリー･リンゼイ シャロン・マシューズ ベン・プラウドフット ピーター・ロッター ジェーン・ソロモン ジェイソン・スピンガーン＝コフ テリー・タン
音楽	カチャ・リチャードソン クリス・バワーズ
撮影	デヴィッド・フィーニー＝モジアー
編集	ニック・ガーナム・ライト
製作会社	ブレイクウォーター・スタジオズ
配給	サーチライト・ピクチャーズ L.A.タイムズ・スタジオズ
公開	2023年9月1日 (TFF（英語版）)
上映時間	39分
製作国	アメリカ合衆国
言語	英語

ブレイクウォーター・スタジオズ製作のこの映画は2023年9月1日に第50回テルライド映画祭（英語版）でワールド・プレミアが行われ^[1]、また2023年9月24日にカルガリー国際映画祭（英語版）で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した^[2]。

他に第8回クリティクス・チョイス・ドキュメンタリー・アワード（英語版）短編ドキュメンタリー賞、第96回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した^[3][4][5][6]。

2023年11月8日よりYouTubeと『ロサンゼルス・タイムズ』のウェブサイトで配信された^[7]。

内容

このドキュメンタリーはロサンゼルスのダウンタウンにある倉庫を舞台とし、そこでわずかな数の献身的な職人たちが8万を超える学生用の楽器の修理を続ける姿をとらえている。

キャスト

• デイナ・アトキンソン
• パティ・モレノ
• デュアン・マイケルズ
• スティーブ・バグマニャン

製作

プラウドフットとバワーズは2021年のアカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞候補となった『Concerto is a Conversation』を共同で監督した。その映画のプロデューサーであるジェレミー・ランバートはロサンゼルス統一学区（LAUSD）の64年の歴史をもつワークショップに関する記事を伝えた^[8]。

バワーズがLAUSDの生徒だったころに想像していたよりもはるかに小規模だったそのワークショップは職人4人のプロフィールを含む映画の主題となった。最初の楽器が学校支給のサックスだったバワーズは生徒たちもプロファイリングする必要があると感じた^[8]。インタビューされたスタッフの中にはアゼルバイジャンからのアルメニア難民でピアノ技師のスティーヴ・バグマニャンも含まれており、彼はバワーズが小中学校で使っていたピアノを調律していた^[9]。

公開

2023年9月1日に第50回テルライド映画祭（英語版）の「メイン・スレイト: エピソディック・フォーム&ショート・フォーム」部門でワールド・プレミアが行われた^[10]。2023年10月にはミドルバーグ映画祭（英語版）で上映された^[11]。

2023年10月、サーチライト・ピクチャーズとL.A.タイムズ・スタジオズがこの映画を購入し、2023年11月8日に『ロサンゼルス・タイムズ』のYouTubeチャンネルとウェブサイトで無料公開された^[12][13]。

サウンドトラック

『The Last Repair Shop』
カチャ・リチャードソンとクリス・バワーズ の サウンドトラック
リリース	2023年11月24日 (2023-11-24)[14]
録音	2023年
時間	29:54
レーベル	レイクショア・レコーズ
音楽・音声外部リンク The Last Repair Shop (Original Score)

アルバム22トラック:

#	タイトル	作詞	作曲・編曲	アーティスト	時間
1.	「The Last Repair Shop」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	2:06
2.	「Dana: Strings」			カチャ・リチャードソン	0:38
3.	「It’s Hard Being a Kid」			カチャ・リチャードソン	0:40
4.	「I Thought I Was Broken」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:13
5.	「Practice Makes Perfect」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	0:38
6.	「I’m Still Here」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	0:48
7.	「Paty: Brass」			カチャ・リチャードソン	0:59
8.	「My Story」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:13
9.	「American Dream」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	0:57
10.	「My Son」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	0:51
11.	「The Test」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:54
12.	「All These Years」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:29
13.	「Duane: Woodwinds」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	0:56
14.	「Frankenstein」			カチャ・リチャードソン	0:31
15.	「Swap Meet」			カチャ・リチャードソン	1:04
16.	「Dream a Little」			カチャ・リチャードソン	0:36
17.	「Steve: Pianos」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	2:13
18.	「Baku, 1987」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:46
19.	「We Left Everything」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	1:26
20.	「See How Life Is?」			カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	2:02
21.	「I Love the Violin」			カチャ・リチャードソン	2:02
22.	「The Alumni」			クリス・バワーズ	3:45
合計時間:			29:00

受賞とノミネート

この映画はL.A.タイムズ・スタジオズの作品としては初めてアカデミー短編ドキュメンタリー映画賞候補となった^[15][5]。

『ラスト・リペア・ショップ』の受賞とノミネート

賞	発表日	部門	対象	結果	参照
カルガリー国際映画祭（英語版）	2023年10月1日（英語版）	ドキュメンタリー短編映画賞	『ラスト・リペア・ショップ』	受賞	[16]
ミドルバーグ映画祭（英語版）	2023年10月22日	シーラ・ジョンソン・ヴァンガード賞	クリス・バワーズ	受賞	[17]
クリティクス・チョイス・ドキュメンタリー・アワード（英語版）	2023年11月12日（英語版）	短編ドキュメンタリー賞	『ラスト・リペア・ショップ』	受賞	[18]
		音楽賞	カチャ・リチャードソン、クリス・バワーズ	ノミネート
ハリウッド・ミュージック・イン・メディア賞（英語版）	2023年11月15日（英語版）	短編映画作曲賞 (ドキュメンタリー)	『ラスト・リペア・ショップ』	ノミネート	[19]
アストラ映画&クリエイティブ賞（英語版）	2024年1月6日	短編映画賞		ノミネート	[20]
ブラック・リール賞（英語版）	2024年1月16日（英語版）	インディペンデント短編映画賞（英語版）		ノミネート	[21]
アカデミー賞	2024年3月10日	短編ドキュメンタリー映画賞	ベン・プラウドフット（英語版）、クリス・バワーズ	受賞	[22][6]

批評家リスト

発表媒体	年	一覧記事	参照
『バラエティ』	2023	Shorts showcase of 15 titles at Doc NYC	[23]
第17回シネマ・アイ・オナーズ（英語版）		Shorts List (Cinema Eye's Annual List of the Year's Top Short Documentaries)	[24]