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レイリーの定理
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数学におけるレイリーの定理とは、1より大きい無理数が、床関数によって自然数全体を互いに素な2つの集合に分ける方法を与える定理である。
得られた集合の元を小さい順に並べたものをビーティ数列と呼ぶため、ビーティの定理と呼ばれることもある。
概要
1 より大きい実数 r, s に対して、
- (R1) r, s が無理数で、
ならば、
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例
r = √2 は 1 より大きい無理数である。このとき、1/r + 1/s = 1 より s = 2 + √2 となる。このとき、数列 Br, Bs の項を順に並べると、次の表のようになる。
証明
要約
視点
r > 1, s > 1 とする。(R1) と (R2) は同値となるが、それを証明するために、まず必要性・十分性のどちらの議論にも必要なことを述べておく。
N を任意の自然数とする。
- …① を満たす自然数 n が i個、
- …② を満たす自然数 n が j個
であるとする。
①より
- …③
同様に
- …④
③ + ④ より
- …⑤
((R1) ⇒ (R2) の証明)
r, s は無理数より、③, ④の等号は成り立たない。故に⑤, 1/r + 1/s = 1 より
N + 1 は整数より N + 1 = i + j + 1, ∴ N = i + j。
N の任意性より、数列 Br, Bs の項全体は、自然数全体を重複なく取る。
((R2) ⇒ (R1) の証明)
(R2) より N = i + j …⑥
⑤, ⑥より
N → ∞ とすると、はさみうちの原理より
- …⑦
r または s は有理数と仮定する。このとき⑦より r も s も有理数である。
r =: a/b, s =: c/d(a~d は自然数)とおくと、⌊bc⋅r⌋ = ⌊ad⋅s⌋ となり項が重複しないことに矛盾。
故に r, s は無理数である。■
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出典・脚注
関連項目
外部リンク
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