トップQs
タイムライン
チャット
視点

レスターの定理

ウィキペディアから

レスターの定理
Remove ads

平面幾何学におけるレスターの定理(レスターのていり、Lester's theorem)は、任意の不等辺三角形において外心九点円の中心・2つのフェルマー点の4点が同一円上にあるという定理である。

Thumb
緑色の三角形のフェルマー点 九点円(薄い青の円)の中心 外心 はレスター円(黒い円)上にある。

この定理の名称は1997年[1]に論文を発表したジューン・レスターに由来する。この4点を通る円は Clark Kimberling(英語)によってレスター円(Lester Circle)と命名されている[2]

レスターはこの定理を複素数を用いて証明しているが、のちに初等幾何学を用いた証明[3][4][5][6]、ベクトルを用いた証明[7]、コンピュータによる証明[8]が発表されている。

Remove ads

レスター円

要約
視点

レスター円は、不等辺三角形外心九点円の中心・2つのフェルマー点の4点を通る円である。Clark Kimberling によって命名された。また、氏のサイト「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(1116)として登録されている[9]

中心の重心座標は、以下の式で表される。

ここで、 は3辺の長さ、外接円の半径である。

二等辺三角形の場合、4点が同一直線上に来るためこの円は定義できない。

Remove ads

拡張

Paul Yiu によれば、Bernard Gibert は2000年にこの定理の拡張となる以下の事実を発表している[10]

直径の両端がキーペルト双曲線上にあり、かつその直径がオイラー線と直交する円は、2つのフェルマー点を通る。

Dao Thanh Oai は、直角双曲線を利用したさらなる一般化を発表した[11]

直角双曲線上に以下の点を定義する
  • H と G は双曲線の同じ側にある点である。
  • F+ と F- は、その点における双曲線の接線が HG と平行になる点である。2点は双曲線の中心に対して対称の位置にある。
  • K+ と K- は、その点における双曲線の接線が HG 上の点 E を通る点である。
K+K- とHG の交点を D とし、DE の垂直二等分線と双曲線の交点を G+, G- とする。6点 D, E, F+, F-, G+, G-共円である。

参照

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads